Uberがインドで店舗配送事業を実施へ
UBERが米国で展開する[StorePick-up(小売店舗から配達)]事業をインドで展開し始めました。
インドでは伝統的なダッバワーラーはもとよりDunzo等の配達競合も乱立する中、配車に限らず日常生活に入り込むことでの市場浸透を狙います。
1;UBERの店舗受取(StorePick-up)
Uberは[Store Pick-up]と呼ばれる、ギグワーカーが小売店舗から顧客までの配達を行うサービスをインドで事業実証開始。12月から米国の一部都市で実装され、2月からデリー広域首都圏での事業実装が確認されている
顧客は配車追跡と同様にUberアプリを通じて集荷/配達を注文して現在位置の把握が可能
利用に際しては下記の手続きが必要となる
(1)APPのDLと個人情報/決済情報等の入力
(2)配達開始前に顧客は受取の詳細情報を入力(対象店舗名/店舗住所/受取指示情報など)
*顧客は購入証明書/注文確認番号をアップロードして、ドライバーの確実な集荷を手助けすることも可能。定期購入機能も具備しており、顧客はアプリを通じて荷物の定期配達プログラムに参加可能
サービス利用(地元店舗での受取)に際しては下記の制限がかかる
-商品の重さは5Kg以下で、商品上限額は60ドル
-アルコール/医薬品/麻薬/銃器/危険物/違法な物品はNG
-身分証明書/購入に使用したクレジット/デビットカードは受取時に不要
2;インドでの事業展開
本件事業は米国での事業経験をベースとして[地域住民の生活に入り込む]ことでの事業機会創出をUberが狙うことを示す
競合企業としては以下の企業があるが、顧客への選択肢拡大/市場深耕を狙っている
-Dunzo;なんでもバイク即配サービス
-Rapido;オンライン自転車&タクシー配車サービス
-Swiggy;料理宅配サービス
3;その他
23/12からUberは米国1700の都市で店舗受取サービスを開始。具体的にはオースティン/ボストン/シカゴ/ダラス/ヒューストンロサンゼルス/サンフランシスコ等
ちなみに本機能は、一部の生鮮市場/卸売市場で利用できる[UberRUSH]と呼ばれる同日配達機能は2018年に停止していたが、そのアップデート版とみられる