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NIOがバッテリー交換3,000万回を達成
NIOがEVなどのバッテリー交換について総計3,000万回を達成し、その様子をライブストリーミングで配信しました。バッテリー交換事業には課題が指摘されてきましたがNIOは事業化を実現。
ステーション整備やリース供与での消費者負担の低減など、事業拡大にあたってのヒントの多いケースだと思われます。やはり大事なのはエンドユーザのお得感/安心/安全なのですな。
1;3000万回目のバッテリー交換
10/9にNIOは3,000万回目(5年5か月)のバッテリー交換をライブストリーミング、NIOの交換プロセスの手軽さや浸透度合いをアピール。これまでの記念数値としては[1,000万回=4年][2,000万回=4年9か月]であり、特に今回は国慶節の休暇でのEV利用増加に伴い達成速度が速まった
Weiboで副社長のFei氏は[バッテリー交換は、充電器の前に座って行うよりもプロセスがはるかに迅速(9〜10分)であるため、長距離旅行のEVにとって優れたソリューションである]と語っている
2;NIOのバッテリー交換事業
NIOは中国/欧州で約1,900ステーションを運営、充電時間の単色という異色のメリットを提供。当初は提供価値以上に問題が多いように見えたが、NIOのリソース投下で技術/UI&UXの課題が解決された
今後、NIOは23年末までに[中国で1,000カ所を新設]して2,300カ所の運用を予定する
NIOはバッテリー交換の事業化に成功したほぼ唯一のOEMで、EV/スマホ/バッテリー交換を事業展開。バッテリー交換自体はNIO独自でないが、技術/事業の実装に向けて5年以上リソースを投下
ここ2年は欧州事業を拡大、現在は自社展開(リース方式)だが、他社への技術ライセンス供与も検討している
3;その他
TeslaのようなEV専業社は、リソースの必要性/Grid依存性/物理的な設置面積などを理由にバッテリー交換事業は早々に断念
バッテリー交換は主にマイクロモビリティ分野で成功しており、米国ではライドシェアEVに絡めて普及