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Mercedsが製造現場に汎用人型ロボ導入へ

Mercedsが汎用人型ロボを製造ラインに導入して人手不足課題の解消に動いています。
今回、重量物の運搬や部品の確認にロボを活用することで製造現場の効率化や従業員の満足度向上を目指すとのことです。
人型ロボに対する注目が集まる中、十分な効用/高いROIを証明することが今後の成長の礎になると思われます。

1;Mercedsが製造現場でロボ活用の高度実証

 Mercedsは協業協定を結ぶApptronik社のロボ/SWを製造現場に用いる計画であることをリリース
 Apptronik社によると[Mercedsの製造ラインでのロボット工学の高度実証を通じて応用分野の特定をする]とのこと。導入するのは[Apollo]で173cm/73Kgで人間と同様の体格で25Kgの荷物を持ち上げることが可能な汎用人型ロボ
 製造ラインでの具体的な業務は人間の補佐/補助となり、Apptronik社CEOは[今後数か月で他組織でも行われる]と述べる
 作業員のもとへの部品運搬、部品確認、組立て部品の運搬などがメインの業務になりそう。[代替可能/反復/定形的]といったものが対象で、Apolloとの業務シェアで人材不足対策となる
 今回の実証リリースで[Merceds=将来技術への挑戦という姿勢の表明][Apptronik=他OEMとの提携への足掛かり]を得られるとみる

2;Apptroniks社について

 2016年創設のテキサス大学からのスピンアウト企業で、NASAのValkyrie研究でも知られる。いわゆるBull-shit業務をロボが引き受けることで、人間は[より価値の高い/魅力的な仕事]に携わりQoL向上を目指す
 汎用ヒューマノイドロボの設計/構築を行い、胴体に外骨格/二足歩行のモビリティPFを提供。ロボットアームの耐久性/複雑性に強みを持つ

 これまでの調達額は2800万ドルで、直近ラウンドでのポスト評価額は1.09億ドル。直近は23/02でTerex/Berch Capital/Capital Factoryなどから1390万ドルを調達、ヒューマノイドロボットの商用化加速に用いるとする
 従業員は研究者メインで95名を抱える

3;その他

 ヒューマノイドロボ業界は実証/パイロット段階に入りつつあり、多くの企業が取り組むが継続的な成功には優位なROIの証明が求められる
 Amazonは一部の物流施設でAgilityのDigitロボのテストを開始。BMWはFigureへの資本業務提携を公表。同社は6.7億ドルを調達して業界を驚かせている

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