見出し画像

Yoshiが移動式EV充電事業を売却へ

米国でロードアシストサービスを手掛けるYoshiが移動式EV充電サービス事業を売却すると発表しました。
売却先はフロリダを中心に移動式燃料補給サービスを手掛けるEzFill社で、社会的なEV普及拡大に対応と事業拡大を目指します。
ここ数年で行っておの高い普及率となったEV関連、徐々に周辺サービスでも動きが出てきました。

1;Yoshiの移動式燃料補給事業の売却

 11/4に移動式燃料補給や遠隔点検などの自動車関連サービスを提供するYoshiMobilityが移動式燃料補給事業をEZFill-HDに売却すると発表
 EzFillはカリフォルニア/テネシー/テキサス/ミシガンを含む主要4州におけるYoshiのモバイル給油サービス事業を買収。Yoshiの資産/顧客を自社インフラに統合して既存市場での足場を強化し、全国展開計画を通じてオンデマンド給油セクターの主要プレーヤーとしての地位を確立する
 EzFillの経営陣は下記のように述べ、今回の買収による事業拡大/顧客への価値提供の拡大に期待する
(EzFillのCEO; Yehuda Levy氏)
 -[本件買収は、米国全土でモバイル給油サービスの革命をリードし続けるEzFillにとって戦略的なステップ]
 -[新しい市場/優れた技術者/優良な顧客基盤にアクセスできるようになり、事業拡大を通じて全米で優れた給油サービスを提供できるようになる]
(EzFillのCTO; Avi Vaknin氏)
 -[当社の技術PFにより、Yoshiの既存のトラックフリートを使用して他州にシームレスに拡大できると期待している]
 -[今回の統合により、EzFillが誇る高水準のサービスと効率性を維持しながら、事業を迅速に拡大できる]

 Yoshiの創業者/CEOのBryanFrist氏は事業の選択&集中を強調する
 -[燃料事業を分離して顧客が直面する差し迫った問題の解決に全力を注ぐことで、顧客の変化するニーズに応えつつ、輸送の未来をより安全/クリーン/持続可能なものにしていく]
 -[当該事業はゼロから構築してきたが、素晴らしいパートナーへの移行は喜ばしい。今後、EV充電/仮想車両検査などの顧客ニーズに資源/エネルギーを向けて対応していく]

2;移動式燃料補給事業について

 24/05にYoshiは米国全土のEVフリート事業者向けに充電設備レスな充電サービスの開始を発表
(車両)
 GMのEVバン;BrightDrop-ZevoにDC急速充電器を搭載して[移動式EV充電器]に改造して対応
(事業)
 当初数台運用する予定でFY25-1Qには生産拡大、Silveradoにも搭載を検討。同社によると当該技術はどの車両にも搭載可能。
(顧客)
 最初の顧客は大手EVオペレータで最大1MW/dを必要とし、数百台の軽量EVを管理しているとのこと
(価格)
 価格は場所/企業の充電ニーズに基づいており、サービス契約締結すると10日以内に顧客にサービスが展開される

 当初計画では24年中に2台の[BrightDropZevo]に充電器を取り付けて事業展開、25年には完全商用化を目指していた。DC急速充電器(240kW)は全EVを移動式充電ユニットに変え、1回の出動で複数充電が可能。充電方法/製造元については詳細不明
 
 事業開始当初、YoshiのCEOとCTOは下記のように語っていた
 -[電力供給の問題を緩和してEV普及を加速するユニークなソリューションだと認識しており、移動式充電器は1台当たり5-7台のEVを充電可能]
 -[我々のソリューションは10分で充電完了でき、敷地内を移動できる。インフラ整備の必要はなく、我々と契約するだけで済む]
 -[通常のEVよりも大容量バッテリーを搭載できる車両を使うのが重要だが、現状では出資元のGM車両を使うことにしている]

3;その他

 Yoshiは2016年にドライバー向けのD2Cモデルでの燃料補給サービスを祖業として設立。現在はEV充電や仮想車両検査(Uber/Turoなどの事業主むけ)や車両点検(現地)なども展開
一方のEZFill-HDは主にFL州で消費者/企業に直接オンデマンドのモバイル給油事業を展開。特殊な事業者に対しては燃料の現場配達を提供しており、自社でタンクローリー/対応スタッフを保有する

いいなと思ったら応援しよう!