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GMによるADAS/L3展開状況について
GMによるADAS機能;SuperCruiseに関してTechCruchとのインタビューを含めて状況アップデートをしました。
昨年末からの開発体制拡充に伴ってADAS/L3の開発/実装に向けて動きを進めており、ADAS機能の別展開なども加速しています。
現状で米国ではMercedsしか展開できていないL3の本格展開に資源投下を進めます。
1;GMによるADAS開発状況
-SuperCruise-
2017年にGMはADAS[Super Cruise]を発表、ハンズフリー運転を提供する最初の自動車OEMとして名乗りを上げた。GMの上級役員(SW担当)は、ドライバーが道路から目をせるシステムで機能改善/拡張を更に進めようとしていると語る
Super CruiseはLiDAR/マッピング/高精度GPS/カメラ/センサー/ドライバーアテンションシステムを組み合わせたもので、ドライバーアテンションシステムは運転者の目視を監視する。システム起動により、[アクセル/ブレーキ操作][ステアリング操作]を通じて、車間距離維持/車線変更などを行う
-HandsFreeのADAS-
発売当時は業界初のハンズフリーADASだったが、GMがアクセス制限していたため支配的な地位を逃し続けた…。2020年までCadillac CT6でのみ利用可能で、かつ特定の分離高速道路に制限。その後、開放を進めて現在ではChevrolet/GMCといった幅広いブランドで利用可能に。
2025年には[米国/カナダの約75万㏕の道路で利用可能としており、郊外の道路やマイナーな高速道路も含まれる
自動車OEMの手掛けるHands-offシステムはWaymoの自動運転とは異なる。通常は高速道路x低速走行でのみ動作し、ロボタクと異なって状況によってはドライバーが制御する必要がある
制約はあるが[Hands-offシステム]によりGMはADASを提供するほぼすべての自動車OEMを上回る対象車両を抱える。
OEMの大半はL2(運転の一部自動化をするがドライバーは注意を払う必要)を提供。Tesla;Autopilot及びFSD/Ford;Brue-Cruiseも依然としてL2とされ、米国でDrive-Pilotと呼ばれる[Hands-off/Eyes-off]を提供するMercedesのみ。
2;GMの責任者インタビュー
TechCrunchとのインタビューでGM上級副社長(SW/サービスエンジニアリング担当)のDave Richardson氏は下記のようにインタビューで発言
(SuperCruiseについて)
[Super Cruiseは、Hands-on/Eyes-offの業界をリードするL2機能であり、我々はこれを道路を見る必要のないL3にすることを積極的に検討している]
(L3開発状況)
[L3の実現は大きな意味を持ちゲームチェンジャーになり得るが、システム完成がいつになるかを明示することが重要で、時期を早まると顧客離反を引き起こす]
[たとえるなら、運転習い始めの15歳の子供と一緒に運転しているようなもの。完全に信頼できないので恐怖とストレスが常にあるのだ]
3;ADAS開発人材の登用
23/12にGMはAnantha Kancherla氏をADAS担当副社長として採用し、GMのソフトウェア領域強化を内外に示した。同氏は、Meta/Microsoft/Dropboxといった企業で技術開発をリードしてきた人材で、特にLyftの自動運転車部門でソフトウェアエンジニアリング担当副社長を5年務めてきた
Kancherla氏は、Super-Cruideの基盤の引継/開発と次段階に拡大/革新することをアサイン。SuperCruiseを活用し、他の場所でもSupercruiseを機能させることを目指す
例えば、ドライバー視線の路上向き確認に使用される監視システムは、わき見運転を防止のために最近適用。DriverSttentionAssistと呼ばれる