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ダイソンがシンガポールでサプライズ首切り…事業再編に本格着手へ

シンガポールにグローバルHQを置くDysonが寝耳に水なレイオフを実施しました。
恐らく現状で多くを割く先端モータ事業の効率化を行い、25年に予定されるバッテリー製造にシフトさせる計画とみられます。
同社はグローバルでの事業再編を大規模に行っており、本件もその一環とみられます。

1;Dysonの急なレイオフ

 10/1にDysonはシンガポール拠点での[寝耳に水]なレイオフを実施、社員は士気喪失状態にあるとのこと
 今回の首切りは製造部門/調達部門が対象で人員数は不明(Dysonのシンガポール拠点には2000人弱が勤務)。└先だって24/06にはDyson英国本社で1000人のレイオフが行われたが、シンガポールは[影響を受けない]とされていた
 会社広報は下記コメントを出したが、解雇従業員数/職種/理由/フォロー体制などについては回答していない
 -[当社はチーム構成を常に進化させ、適材適所と確保するための措置を講じている。シンガポールでの当社の野望は変わらず、中期的には引き続き成長していく]

2;従業員の状況

 今回の人員削減は非常に慎重に行われ、解雇対象従業員は1-1の面談通知メールを受け取り、即時解雇となった。下記は従業員コメント
 -[人事担当者が部屋におり、その理由は自分の仕事が不要で荷物をまとめて出発の準備をしなければならないというものだった]
 -[誰が部屋に呼ばれたのかは分からないが、たくさんの卓上の封筒を見た]
 -[以前に開発センターのジョホールバルで一連の人員削減を行っていたが、シンガポール投資を強化すると発表したことを考えると…予想外だった]
 -[従業員はショックを受け、いつ自分が呼ばれるかわからずで士気低下している]

3;Dysonのシンガポールでの事業

 掃除機で知られるDysonは2007年にシンガポール;サイエンスパークに最初のオフィスを開設して以来、今までシンガポールを主要拠点とする。2019年からはDysonのグローバルHQ本社として機能するほか、研究/エンジニアリング/高度な製造/調達業務の拠点でもある
 製造拠点としては、現在デジタルモーターをメインに製造(2秒に1つのモーター製造)。2025年までにTuasの新工場(バスケットボールコート53面分の広さ)で次世代バッテリーも生産予定
 2022年に、今後4年間でシンガポール事業へ15億SGDを投資すると発表し、ロボット工学/機械学習/その他分野で250人以上のエンジニア/科学者を雇用するとしていた
 シンガポール経済開発庁(EDB)の広報担当者はDysonの引き続きの投資/研究/雇用に関する大きな存在感の維持に期待を寄せている
 -[EDBはDysonがチーム構成を見直し、事業ニーズに関連する分野での専門知識を継続的に構築していくため、緊密に連携して影響を受ける従業員を支援する]
 -[支援には、従業員のスキルセットと能力を必要とする企業への就職の斡旋も含まれる]

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