Gogoroフィリピンのロビイングと事業拡大
台湾のEVバイク/充電大手のGogoroがフィリピンでの事業拡大にむけて政府へのロビイングを進めています。
当地では太陽光/水力/風力による再生可能エネルギー発電の比率を徐々に上げており、産業の電化も進展しつつあります。その中、Gogoroと組んでロビイングしていくのも日本メーカーには求められるのかもなあと。
1;フィリピンでの電動バイク
東南アジアの多くの国で電動バイクが[実用性][効率性]に加えて[コスパ良]という観点で拡大するが、フィリピンでは[富裕層の贅沢品]という位置づけで拡大せず
背景として、EVでの大統領令(EO12)に基づく奨励インセンティブにおいて電動バイクは対象外となっていることが大きい。EO12の内容としては[1;5年間の完成品/部品に対する関税の免除]「2;乗換奨励補助金などによる消費者負担の大幅軽減]である
2;Gogoroフィリピンの概要とロビイング
Gogoroフィリピン国内2つの大手企業とGorogoのJVとして設立された。出資会社は下記の通り。
-1;AyaraCorp;不動産~自動車まで幅広く事業展開するコングロマリット
-2;Grobe Telecom;当地の通信事業最大手で、通信/プロバイダ事業
-Gororo;台湾で90%の電動バイクシェアを持ち、実績と知見をフィリピンでも展開する想定
GogoroフィリピンのCEOはEO12に電動バイクを入れるべく政府に働きかけを進めており、下記のようにコメント
[関税は製品価格に大きな影響を及ぼし、関税ゼロになれば飛躍的な拡大を望むことが出来る]
[電動バイクも関税ゼロの恩恵を受ける車両の一部に加えられるよう取り組んでいる]
[競争力のある価格設定を通じて電動バイクの普及が促進される]
3;今後の事業
EO12の適用対象となれば、国内で規模拡大する方針で[電動バイクの販売/流通]だけでなく[電動バイク/部品の製造]も行う予定。事業拡大では拠点を持つオートバイメーカー(ホンダ/KTM/ヤマハ/カワサキなど)と連携する方針
新しい営業拠点(エクスペリエンスセンター)の立上も予定