Fiskerが今後30日以内の破産申請の可能性を通告
24年入り以降、レイオフ実施や調達失敗/上場廃止などの苦境にあるFiskerですが新しい動きが出ました。
当局に提出した書類によると、資金調達の成否如何で破産申請を行い事業資産の保護に動く可能性があるとのこと。
同時に人員/事業資産の削減も表明しており、破産の可能性が高くなってきました
1;当局提出資料に見るFiskerの苦境
4/23の当局提出資料によるとFiskerは資金捻出できない場合の破産申請の可能性について言及した。書類によると4/16時点の[現金ポジションは5,400万ドルで、うち1,120万ドルはアクセスが出来ない状況]とのこと
1月中旬時点で3億ドルの残高のある債務不履行ローンに対応すると資金枯渇する可能性が高い…。資金枯渇と事業破綻を回避するため、30日以内に破産申請を行って資産保護に動く可能性が。
生き残りに向けた資金調達と同時に事業再編に向けたレイオフ及び事業面積削減も計画しているとのこと。4/19時点で全世界で1,135名が雇用されており、24/02の15%削減に続いての削減ラッシュとなる(従業員は22/12に1,560名だったところ、23/09には1,300名と減ってきた)
2;OCEANの不具合
Fiskerが23/06に[Fisker OCEAN SUV]を販売したが、トラブル続きで対応に多額の費用を要している。
不具合はSWのバグ/突然の電源喪失/ブレーキ故障/顧客サービスの不履行…などで祭り状態。社内目標の達成に向けたハメコミなども行われ、一部顧客からの資金回収も出来ない状態とのこと
優位性を構築すべくの直販/D2Cモデルを志向するも、従来OEMと同様のディーラーモデルへの転換を試みている
追加で連邦政府からの調査対象でもあり、3件についてNHTSAによる調査を受けている。現在リコール発表していないがSUVの生産を一時停止して対応している。
短期的に在庫を現金化すべく価格を39%引き下げるなど窮地に追い込まれている
3;その他
Fiskerが今回破産申請すると、2013年のFisker-AutoのChap11申請に次ぐ2回目の事業破綻。
2月以降FiskerにはCROが業務改善を図っており、全ての予算はCROの承認が必要になっているとのこと。CROは加えて、事業売却の責務も追っており動いている。
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