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北米の受動者OEM系エネマネPF;ChargeScapeに日産も参画

北米でHonda/BMW/Fordが合弁展開する充電PF;ChargeScapeに日産も参画します。
9月に事業開始した本事業に対して日産も加わることで対応車両数/顧客のすそ野を広がり、北米での事業推進に弾みがつきそうです。
一方で同様の事業は北米で乱立しており、OEMによる運営での差別化の追求には注視必要であります。

1;日産が北米のChergeScapeの合弁に参画

 10/7に日産自動車はHonda/BMW/Fordによる充電SW-JVであるChargeScape(CS社)の25%株式を取得することを発表、CS社はV1G/V2Gを北米で展開する自動車OEMの合弁事業で 23/09に設立され、24/09に事業開始した
 取引完了後に日産は米加両国のEV運転手向けにCS社のサービス提供を開始、バックエンドSWを使用してエネルギー節約機会を提供する
 Gridを介在した電力会社/EV/再エネ発電の間の電力融通最適化が行われ、EVの所有/利用価値が最大化されるとNissan;4R-Batteri事業長のKent-Ohara氏は述べている
 -[CSのサービスは電力会社とEVドライバーを便利/効果的に結び付け、BMSやC2Gへの参加を促すことで、ドライバーの所有体験価値を高める]
 -[サービス利用で電力会社によるGrid管理の円滑化及び再エネ電力源の利用最適化を通じ、全国的なCO2排出量削減に貢献できる]
 -[V2Gサービスの一般解放は、グリッド過負荷時にオペレーターが高価で汚染物質の多い"ピーク発電所"への依存を回避するのにも役立つ]

 CS社は既にCA州/TX州他でVPPを開発/運用、同社には今後数か月以内に日産以外のOEMが参画するとしている

2;CS社について

 23/09にHonda/BMW/Fordが合弁で設立したEV起点のエネルギーサービス提供事業者で、北米を展開地域とする。
 EVをGridに統合するSW-PFで、Grid安定性を維持しつつ充電コストを削減することを目指す。自動車OEMがEV/PHEVに対するコミットを維持し、ドライバーの総保有コストを削減させる点を存在意義とする

 24/09に初代CEOとしてJoseph Vellone氏が指名。Vellone氏はEV充電SWを展開するev.energyでの上級職を代表にエネルギー/気候分野で15年以上の経験を持つ。また、CTOにはKalidindi Raju氏が指名、Raju氏はAmazon等メガテックで上級職を経験しており、クラウドアーキテクチャ/AIを専門とする
 事業としてはOpen Vehicle-Grid Integration Platform(OVGIP)を基盤とした展開を進める想定。OVGIPはNYを拠点とし、複数州にまたがる電力会社を顧客に持っている
 CS社は電力会社と自動車OEMを共通PFで結び、電力会社に対して充電状況データなど、効率的な充電制御サービスに向けたソリューションを提供。具体的にはEVドライバに対して[デマンドレスポンスの集約][オフピーク時間帯での充電(V1G)][EVバッテリー起点のエネマネ(V2G)]を提供する

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