EV新興;LordtownとSECが和解成立へ
破綻申請したLordsTownMortors(LTM社)に対して証券当局(SEC)が提起していた罰金事案について和解が成立しました。
和解額は2500万ドルで和解金は現在進行中の手段訴訟等に対しても割り当てられるとのこと。
予約受注件数の水増しで破綻にまで至ったLTM社ですが漸く処理にひと段落がつきそうです。
1;LTMとSECの和解
SECはLTM社がEV-PUT[Endurance]の販売見通しを虚偽報告して投資家をだましたとして告発していたが和解が成立。LTM社は罰金として2500万ドルを支払うことに同意、同罰金は現在進行中の多数の係争(集団訴訟)に充足される充てられるとSECは述べている。
SECの執行部担当者は下記のように述べている
-[初の量産型EV-PUTを米国市場に納入する熾烈な競争の中で、LTM社はEnduranceの需要を過剰に煽り立てていた]
-[上場企業なのに競争優位性を誇張する行為は資本市場を歪め、投資家の資金運用に対する冒とくである]
2;和解の発端となった懲罰提起
LTM社は2019年創立でSPAC経由でNASDAQに上場したが、合併前後に投資家に対して虚偽報告をしていたとされる。具体的には同社のEnduranceの予約注文数が10万台あるとして需要を誇張して納入スケジュールを虚偽報告した
LTM社の顧問/監査役を務めたClark Schaefer HackettはSECから別決議で罰金の業務改善命令を受けている
-民事罰金/不当利得/利息として8万ドルの支払い
-法人としてのガバナンスコード/手続きの改善
3;LTM社について…
LTM社は2019年にCEOのBurns氏が休眠会社を活用して立ち上げ、翌2020年にはSPAC経由でNASDAQ上場
2019年にEV新興:WorkHorse社を買収、同時にローズタウン(オハイオ)の閉鎖されたGM工場を買収して事業を開始。その後はEV-PUTのEnduranceのプロモ/予約受注を行ってきたが、2021年初めにEnduranceの受注台数水増しの容疑でFBI/SECによる共同捜査を受け、Burns氏と当時のCFOは辞任…
LTM社は最終的に台湾のFoxconn社に売却され、Enduranceの製造を開始したがリコール多発で再び売却され、2023年にChap11申請へ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?