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GMがBrazer-EVでブラジル市場の開拓、BYDへの対抗軸を目指す

GMが8月にブラジル市場に対してChevy Blazer EVを投下してBYDの市場簒奪に対抗しようとしています。
BYDは20,000ドルのDolphin-Miniでマス市場を開拓、一方のBlazerは本国では50,000ドル程度のSUVタイプとなります。
ターゲット層が異なりますが、本国で好調さを示しつつあるモデルの投下でスピード優先の展開を行うように見えます。

https://gmauthority.com/blog/2024/07/all-new-chevy-blazer-ev-introduced-this-week-in-brazil/

1;GMがブラジルでEV販売へ

 7/29にGMはBYD/他中国メーカーのEV攻勢に対抗すべくのEV拡販/販促施策をブラジルで行うとリリース。Chevy Blazer EVの拡販に向けた施策で8/1の発売に合わせて[ブランドの新時代を告げる]べくの市場獲得を目指すとする
 ブラジルでの販売価格/施策は不明だが、米国では下記価格で展開
 (価格) 50,195ドル~で、税額控除効果で実売は[42,695ドル~]となる
 (機能) 米国では[eAWD=航続距離279㏕][RWD=324㏕]の2パターンで、ブラジルでも同様の展開が予想される

 Chevy Blazer EVはGMのEV戦略の重要な部分を占めており、2022年に[EquinoxEV][SilveradoEV]とともに上市。最新の販売台数は[~FY24-1Q;7,234台][FY24-2Q;6,634台]、GMは[Blazer EVは新顧客を引きつけており、EV購入者の40%はJeep/Ford/Hyundai(Kia)からのシフト]とする
 GM(南米)のDirectorであるPlinio Cabral氏は下記のように述べて車内体験の高さを強調
 [現代の自動車には独自のインターネットと高度な電子アーキテクチャが搭載されている]
 [よりパーソナライズされた接続体験を消費者に提供するシステムが可能になっている]

2;ブラジル自動車市場について

 2023年のブラジル自動車市場は[生産台数;232.5万台(YoY;1.9%減)][販売台数;230.9万台(YoY;9.7%増)]の規模。双方とも世界全体で8番目の規模
 生産に関しては、汚染物質の排出削減への排ガス規制厳格化が影響(新規制に対応する商用車生産コスト上昇)。
 ちなみに、ブラジル国内の販売台数のシェアは下記の通り(社名/%)
 └Fiat(21.8),VW(15.8),GM(15.1),トヨタ(8.8),Hyundai(8.5),Jeep(5.8),Renault(5.8)
 BYDはブラジルにおいてFY24-1Qで1.5万台のEVを販売して電動化の旗手となっている。24/03に手頃価格EV[Dolphin Mini(20,000ドル~)]を発売後、BYDの勢いは今年後半に更なる販売拡大が想定される

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