見出し画像

VinFastがインドに製造拠点整備して反転攻勢へ

ベトナム発のEVメーカー;VinFastがインド南部での製造拠点整備に関して現地政府の覚書を結びました。
昨年NASDAQにSPAC上場して株価は80%ダウンしていますが、事業自体は粛々と進めておりインドでの拠点整備でコストダウン/市場開拓の両輪を目指すようです。

https://vinfastauto.com/vn_en/vinfast-to-build-integrated-electric-vehicle-facility-in-tamil-nadu-india

1;Vinfastがインド投資を加速

 1/6にVinFastはインド南部のタミル・ナドゥ州政府と覚書を締結、最大20億ドルの投資を行う表明を行った。
 覚書では当初5億ドルを投資して統合施設を設立するとともに、全土の販売店NW開発も目指す。施設はトゥートゥクディに今年着工/建設、年間最大15万台の生産能力を予定する(3,000-3,500人の雇用機会を想定)
 同州はインドでも有数の自動車製造クラスタを持ち、下記メーカーが拠点を構える
 -従来OEM; BMW/Hyundai/Renault-Nissan
 -EV専業;BYD/Asa-Energy/Ola-Electlic

(関係者コメント)
-州政府の産業局長-
[VinFastが総合EV施設をタミル・ナドゥ州に設立することを嬉しく思う。強固な能力と持続可能な未来への揺るぎないコミットを備えるVinFastは信頼できる経済パートナーとなり、タミル・ナドゥ州の長期的発展に大きく貢献する]
-VinFast GlobalのCEO-
[今回のパートナーシップと覚書は、持続可能な開発とゼロエミッション輸送の未来のビジョンに対するビンファストの強いコミットメントを示している]
[我々はタミル・ナドゥ州への投資が双方に多大な経済的利益をもたらすだけでなく、インドと南アジアのGX加速に役立つと信じている]

2;VinFastの現況

 2017年創業のVinFastは2021年にEV製造を開始してベトナム本国を皮切りに米加両国にも進出、2023年にはSPAC経由でのNASDAQ上場を果たした。しかし、上場後の株価はさえず、最新の株価は上場時株価の20%にも満たない水準で推移している
 インド進出は23/10に表明し、政府が進める[2030年までの30%電動化目標]というトレンドに乗ろうとしている。インドには各社注目しており、地場のTataや中華系のBYD/MG等が最右翼。TeslaやHyundaiも拠点設置を政府と交渉中
 VinFastは財務/事業双方でトラブルに見舞われている…23年には米加両国で従業員のレイオフを実施し、同時にEV[VF8]は品質と安全性の問題で批判にさらされている

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?