Teslaの充電事業は継続&強化の方向性?
先般、充電部門を閉鎖したMusk氏ですが、最近のXへの投稿で5億ドルの新設投資を宣言しています。
今回の事案は言うことを聞かなかった充電部門の管理職への報復だったとも噂されています。
社内外での信用/信頼が一気に失われた今回のレイオフを受け、従来通りの成長速度を保てるかがかなり疑問です…
1;スーパーチャージャーの維持/拡大
5/10のXへの投稿でMusk氏は充電事業部の閉鎖後、2024年にSC-NW拡大に5億ドル以上を費やすと表明。
-[Teslaは今年SC-NWの拡張に5億ドルをはるかに超える費用を投じて、数千台の新しい充電器を設置する]
-[この費用はサイト新設/拡張のみの額で運用コストではない]
TeslaはSCの設置費用と公表していないが外部調査によると45,000-50,000ドル/台とされ、10,000台強が設置されると目される
2;充電部門の閉鎖/解雇
5月2週にMusk氏は進行中の事業再構築策の中で重電部門を閉鎖してチーム全員を解雇
短期的にSCプロジェクトのパートナー間での混乱やリース契約の遅延などでSC-NWの拡大/事業がとん挫すると多くのメディアは報じていた。それ以前にもMusk氏は[今後のSC導入計画はあるが、殆どは既存ステーションへの増設となるだろう]と語っていたことも背景に…
充電部門の閉鎖はSCチームの責任者であるRebecca Tinucci氏が人員削減に反対したことを受けての対応/報復とも報じられている
反対に対してMusk氏は重電部門の閉鎖を発表、その後に[要求人員数の削減をしないと責任者自身も辞任を求める]と他部門にメールと発信していた。結局、今回の充電部門閉鎖は社内統率を取るための一つのリーダーシップの在り方だったともいえる
3;その他
従業員あたりの離職コストは月収6-9か月分に相当するとされるが、今回の騒動で閉鎖した部門と同等のチームアップをするには金額だけでないコストがかかりそう
今回、TeslaはCEOの意のままに動かないと部門閉鎖まで及んで雇用ステータスが非常に不安定な組織であると露呈してしまった…
今回のレイオフでの一番の喪失は[知見/知識/経験]で、再構築する際には[学習/過ち/修正]といった代償が大きく圧し掛かる