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Teslaがロボタク事業立上に向けて遠隔操作チーム組成へ
Teslaが10月にCyberCabを発表してロボタク/自動運転の商業化に意欲を見せましたが、採用情報によると遠隔操作チームを組成/強化に動いています。
自動運転において想定し難い環境や緊急事態において遠隔操作が必須とみられるところ、Teslaも本腰を入れて機能改修/データ収集に動くようです。
1;Teslaが遠隔操作チームを立上へ
最近(11月下旬)のTeslaの求人情報によるとロボタクサービスの準備に向けた遠隔操作担当者を募集しており、チーム組成しようとしている。
オペレータによるロボタク/ヒューマノイドロボの遠隔操作システム開発を行うエンジニアを募集しており、拠点はパロアルト。JDによると[カスタム遠隔操作システムの要件推進/設計上の決定/SW統合を実装]するとある
求人情報単体では既存チーム拡大か新規チーム立上か不明だが、チーム存在自体は以下点で注目に値する
(1)ロボタク事業への本気度表明
(2)Teslaのこれまで貫いた自力開発からの卒業
2;Teslaと遠隔操作/自動運転
Musk氏はこれまで[人間介入無しで、高度なニューラルNWトレーニング/カメラベースの認識だけで完全自律性を実現できる]と繰り返し強調。また、Teslaは2019年頃には[2020年には100万台以上のロボタクを路上に走らせる]とぶち上げていた
一方で自動運転業界の大半は[遠隔操作を公道での自動運転展開に必要不可欠]とみなしており、例えばWaymoは工事現場/衝突/ハードウェア障害などの特定事象に対処するために遠隔操作システムを導入済み
遠隔オペレーターが下す決定はLv4自動運転のトレーニングデータにおいても貴重なソースとなる
Teslaも遠隔操作を否定するわけでなく、ロボタクとは異なる要件となるが活用してはいる。直近24/10の[We,Robot]でOptimusを遠隔操作してカクテルシェイク/ゲストとの会話などを実行していた(その時には遠隔というのは秘密だったが)
(ロボット) 特定ユースケースに特化しての遠隔操作/自動化は比較的容易
(ロボタク) UIおよび操作は運転操作を模倣してリアルタイムマッピング/複雑環境下での意思サポートを内包、さらにより堅牢な通信が広範囲で必要
遠隔操作チームの対象が[専用のロボタク(CyberCab)]か[現在公道走行するTesla車]も含むかは不明…。Musk氏は長年、既存HWを搭載したTesla車はいつか無線アプデで完全自動運転になると主張している
3;その他
Teslaは[We,Robot]でハンドル/ペダルなしで2人の乗客を乗せることのできるCybercabのプロトタイプを発表。
Musk氏はCyberCabを2026~27年に生産開始すると発表するとともに、自動運転車配車について2025年中にCA州/TX州の両方でサービス開始べく動いているとも。ただし、Musk氏の発表を額面通り受ける向きは少なく、メディア/業界は[2022年にTeslaがロボタクの量産開始していたはず]と指摘する。