Teslaの充電事業の価値は100-200億USDに?
米国の投資銀行がTeslaのSuperCharger(SC)の事業価値が今後100-200億USDになる予想を公表しました。アナリスト試算なので机上の空論ではありますが、SCの拡大はウォール街でも認識が広がっており充電プロバイダに対する価値算定が定常化されるのは良きことかと。
1;TeslaのSC
Teslaは初期にModelS/Xに無料&無制限でSCサービスを提供して顧客体験/顧客満足度を高めてきた。
一方で数年前には[自社SCは決してProfit-Centreにはならない]と表明、18年にTeslaは[持続不可能]という判断を下して新規購入者への特典を撤回した。(無料特典の恩恵をはまだ数千台あると伝えられる)
ここ最近、SC無料特典は23/06に一部再開。具体的には[在庫過剰とされるModel3を購入した顧客に対し、特定期間/3か月限定でSC無料開放]を提供
マスクCEOは値下げ後に[今後、在庫消化等で混乱が発生した場合には再び値下げする可能性がある]と述べている。
2;Wedbushによるレポート
米のブティック投資銀行;Wedbushは独自の試算を実施。SCは事業は総収益の3-6%を占める事業となり、2030年までに100-200億USDの事業価値を持つ可能性が高いとした。
[背景]
SCに対する需要と提供拠点/事業出口が[他社へのOEM契約][Teslaのエネルギー事業の拡大][AIベースの自律運転][バッテリーエコシステム]等を通じ、世界規模で生産規模と範囲が拡大し続けていること(テスラの黄金時代とする)
既存OEMがSC搭載/連携を表明して施策を進める中、残されたOEM他社もまだまだ追随するとみられる
TeslaがSCの優位性を巡って米連邦政府と係争が起きているが、最終的にはSCに統合されると予想、またModel3/Yの値下げにもかかわらず急速充電への需要は全世界で高まる中でTeslaは絶好の位置にいるとする