ToyotaVenturesが新たに2ファンド/3億ドルを設定、投資加速へ
トヨタのCVCであるToyotaVenturesが新たに2ファンド/3億ドルの設定を行いました。
先行ファンドの継続版となりますが、今回の設定により総額8億ドルの運用を行う組織となりました。
業界的にVCの規模が縮小する中で逆に増額設定して有望/トヨタの戦略にかなうスタートアップにへの投資を加速させそうです
1;新ファンドの設定
4/10にToyotaVentures(TV)は2ファンドを新たに立ち上げ、計3億ドルの出資資金を確保したとリリース、運用資本は計8億ドルに。ファンドはTVFF-2(FlontierFund)とTVCF-2(ClimateFund)で夫々1.5億ドルの資本を持つ
TVの責任者は下記のように投資/共創/社会課題解決について述べている
(GP;Jim Adler氏)
[我々は探検家であり、短期的なモビリティ変革に加えて、長期的には次世代の破壊的イノベーションを興しうる技術トレンドを理解/探査機し続ける]
[業界では投資規模縮小が進むが、ファンド規模を拡大し、生成AI/宇宙ビジネス/DACCS/合成生物学などの画期的な進歩にコミットする
(TRIのCEO;Gill Pratt氏)
[イノベーションはチームスポーツで、トヨタのようなリーダーは急速に進化する世界で直面する重大な課題に取り組むべく、新進気鋭のスタートアップ企業の協力がこれまで以上に重要]
[新しいファンドは起業家の可能性を拡張するサポートに向けた重要なツールであり、仲間を増やさねばならない]
2;2つの新しいファンド
今回の新しいファンドにより、社会/地球の良い未来を構築/実現するためのスタートアップを支援するとのこと
[TVFF-2]
投資対象はディープテックで、[AI/ロボ/モビリティ/クラウド/量子コンピューティング]といった分野。先行ファンドでの投資実績はStarfishSpace(衛星サービス)/ScentianBio(バイオセンサー)/Hique(量子コンピューティング)等が含まれる
本ファンドはTVの執行役員であるDavid Sokolic氏が率いる
[TVCF-2]
投資対象は気候変動対応/環境持続可能性を促進する技術/ソリューションを持つ企業でトヨタのCN化に沿った動きをする。具体的な投資対象は[電池(発電/蓄電/次世代)/炭素の回収-除去-利活用(DACCSなど)/水素関連]
本ファンドは2021年に設立されたClimate FundのパートナーであるLisa Coca氏が率いる予定で、CF-1では18社に投資しており、AvalancheEnergy(再エネ)/AirCompany(DACCS)/Electro(水素)などが含まれる
3;TVとは
TVは17/07の設立以降、75社に投資を実行しており、トヨタの次なる使命を発見/実現/推進すべく動いてきた。これまでの投資は[AI/水素ソリューション/再エネ]等の幅広い分野が対象で、地理的には北米/欧州/中東/APACとグローバルに。
資本関係や取引関係を超え、トヨタの持つグローバルNW/深い技術知識/戦略提携を活用して投資先探索/実行をする。組織内に効果的な拡大支援に向けて、製品開発/事業開発/資金調達/マーケティングなどをサポートするチームがある
初期的な投資先にはJobbyAviation(航空ライドシェア)やMayMobility(自動運転)などがある