WaymoはAlphabet/a16zなどから56億ドルを調達
Alphabetの自動運転子会社であるWaymoが親会社及び重鎮VC陣から56億ドルの資金調達に成功しました。
従前にAlphabetは複数年での50億ドル支援を発表していましたが、著名VCからの外部資金調達は同社による自動運転の社会実装実現が徐々に進んでいることへのポジティブな評価だと思われます。
自動運転(ロボタク)では一興のWaymoの動向には注視が必要です。
1;Waymoの資金調達
10/25にWaymoはSeries-Cラウンドで56億ドルの調達に成功したと発表。親会社;Alphabetがリードして、a16z / SilverLake / Fidelity / TigerGlobal / PerryCreek / T.RowePrice等のシリコンバレーの重鎮VCが名を連ねた
Alphabetは7月にWaymoへ複数年にわたり合計50億ドルを追加出資するとしており、今回ラウンドでも出資。会社発表によると応募超過でのクローズに。Waymoの外部資金調達は2020年のSeries-Bに続いて2回目で、前回は32億ドルの調達に成功した
今回の調達資金は[新しい都市への進出][自動運転技術の開発]に用いるとすし、現展開都市に加えてUBERとの連携(Waymo-One統合)による拡大。また、AIを搭載した自動運転システム;WaymoDriverを進化させ、ビジネスアプリケーションを追加する
2;調達に絡んでのコメント
(TigerGlobalの創設者;Chase Coleman 氏)
[顧客はWaymoを好んでおり、自動運転車のエコシステムで最高の安全品質を誇るプロダクトを造成した]
[ロイヤリティ醸成/協業拡大/OEMとの連携といった実績は、野心的な目標と責任ある実行のバランスをとる能力を如実に示している]
(SilverLakeの共同CEO;Egon Durban氏)
[AIは漸く一般の人々の想像力をかき立て始めているが、Waymo は長年に亘って無限の可能性の社会実装に取り組んできた]
[WaymoDriverは最先端の研究/実用ソリューション/現実世界での体験拡大を通じてAIの社会実装を実現した先駆者だ]
3;その他
前回ラウンド時点でWaymoは[自動運転トラック事業]に取り組んでいたが、現在は打って変わって[ロボタクシー事業]にリソースを全振り。現在、SF市/LA市/フェニックス/オースティン/アトランタで商用ロボタク事業を運営、毎週10万人以上の顧客に有料乗車サービスを提供
利用者は23年対比で10倍に増加、WaymoDriverの安全性/効率性をより多くの都市に展開する方針。現行の第6世代ではコスト/機能の最適化を実現、NY/ワシントンDCなどに展開