NIOの組み立てラインの品質検査はASIMO的なロボが実行
中華系EVメーカー;NIOの組立ラインに人型ロボットが導入され、品質検査を担っています。動画ではまるでHondaのASIMOが車両の周囲から品質検査をしているかのような光景。
ロボのメーカーであるUBTECH社の創業者はASIMOに感銘を受けてロボの道に進んだとのこと。今後の組立ラインでの人型ロボット導入の前例として好例と思いますだ。
1;NIOの組立ラインでのヒト型ロボ導入
中華系EVのNIOはロボティクス企業と連携して自社工場のEV組立ラインで人型ロボットを活用。NIOは安徽省合肥市にある2つの工場でEVを製造
本件連携先はUBTECH ROBOTICSで、NIO工場ではWalkerSロボが稼働。UBTECHは生産性向上のために製造業の組立ラインにロボ導入することに注力、Webサイトでは[人間の未来はロボとの共存にある]とする
同社のWalkerSがEV製造業で使用されるのは初めてで、ヘッドライトカバー/ドアロック/シートベルトの品質検査を実施。導入されたWalkerSは[身長;145cm/体重;77Kg]で[リン酸鉄LiBを使用(充電/利用ともに2時間)]している
2;UBTECHとは
一般家庭/産業向けのロボットを開発/製造/発売しており、AI教育にも注力するロボティクス&Ed-techなスタートアップ
ロボのモーションコントローラーであるサーボステアリングエンジンが特徴で、当該エンジンをコアに据えて卓越した運動性能を持つヒューマノイドロボを開発。R&DチームにはロボとAI分野における専門家が500人以上在籍し、サーボステアリングエンジン/画像解析/自然言語処理/SLAM等の幅広い分野で特許を取得
売上の半分以上は北米/欧州から上がっており、Amazon/Apple/BestBuy等の販売チャネルから創出されている。取扱ロボは下記が代表的なもの
1;Walker:家庭と仕事をサポートする執事ロボット(2足歩行が可能なヒューマノイドロボ)
2;Lynx:Amazon Alexaのクラウドベース音声サービスを搭載した高知能ヒューマノイドロボ
3;First Order Stormtrooper:スターウォーズ映画のキャラクターで、アプリを通じて対話できるヒューマノイドロボ
4;Cruzr:クラウドベースの高知能ヒューマノイドロボで、様々な産業アプリや家庭環境で新世代のサービスを提供
5;Jimu Robot:STEM教育を推進するための玩具ロボ
創業者であるZhou Jian氏は天津外国語大学卒業後に産業機器メーカーで働き、08年に日本で開催された展示会でHondaのASIMOを知ったことをきっかけにロボの道へ進むことを決意。その後、2012年にUBTECHを創業(それ以前に米コンコルディア大学でMBAを取得)