Gogoroがコロンビアでバッテリー交換式電動スクーターを発売へ
台湾の交換バッテリー&電動スクーターを展開するGogoroが現地企業と連携してコロンビアに進出しました。
本年初めに中南米での事業展開を掲げましたが、燃料大手/二輪販売大手と連携して電動化を進める狙いです。
コロンビアでは二輪所有/運転が優遇されていることもあり、一気に広がる可能性もあります。
1;Gogoroのコロンビア進出
6/1にGogoroはTerpel(コロンビアの燃料大手)はコロンビアでのGogoroの事業を正式に開始すると発表。首都ボゴタを皮切りにTerpelの[Voltexブランド]を通じてGogoroのバッテリー交換事業を展開
Gogoroは本年初めにコロンビア/チリの2市場に参入する意向を表明した後の具体策の第1弾となる
両社のHeadは下記のようにコメントし、コロンビアの電化推進に意欲を見せている
(Gogoro創業者/CEOのHorace Luke氏)
-[GogoroとTerpel は中南米で二輪の持続可能な交通手段への移行を加速する共通ビジョンを有し、当社の交換事業は従来のプラグイン充電の課題に対処しうる]
-[これまでに5.9億回のバッテリー交換と1日40万回以上のバッテリー交換を達成したGogoro Battery Swappingは、二輪都市交通にとって安全で信頼性が高く、理想的な選択肢である]
(Terpel-CEOのOscar Bravo氏)
-[コロンビアの脱炭素化目標に貢献すべく、当社はEVを始めとする電動モビリティのポートフォリオを拡大している]
-[Gogoro Battery Swappingはわずか数秒でバッテリー交換できる利便性をユーザーに提供することで当社の事業を下支えしてくれる。この体験を促進して多くの人々/業界がスキームに参加することを願っている]
2;連携の具体策
提携の具体策は下記の通り
(車両) [2 Plus][Vivamix Smartscooters]の2車種が使用される
(箇所) 最初の4カ所はボゴタのTerpelSSに設置、24年末までに14か所に拡大予定(ボゴタ以外の都市にも)
(販売) コロンビアの大手二輪車販売業者;モータード社が担当
コロンビアの2022年二輪販売台数は82.2万台でYoY:10.9%増加、17年以降10%台の拡大を続けている
シェアは[1;バジャージ(インド);17.1%][2;ヤマハ(日本);16.0%][3;AKT(コロンビア);14.0%][4;スズキ(日本);12.6%]となっている。好調の背景には環境要因(慢性的な渋滞を避ける)に加えて政策要因(都市での走行規制対象外/強制加入保険料の引下)が後押し