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Serve-RoboとWingがダラスでロボット→ドローンの配達を試験的に実施

配達ロボ;Serveとドローン配達;Wingの両社がダラスにて連携配達を通じた業務提携を発表しました。
連携により配達範囲の拡大を実現し、町のお店にとっては手間をかけずに商圏拡大することで貢献します。
今回はダラスだけでの展開ですが、実証の結果次第で他地域への拡大も狙います。

1;ドローンx配達ロボの連携

 10/1に自動配送ロボ新興のServeRobotics(Serve)とドローン配達新興のWing Aviation(Wing)が環境配慮型配達で業務提携を発表。今後数か月以内にWing配達の一部がServeロボと連携して実行される予定。
 実行内容としては、[飲食店路側からServeロボがピックアップ]→[ドローン拠点に配送]→[ドローンがピックアップして配送]というもの

 事業者は施設/業務フローを変更せずにドローン配送を利用して、配送エリア拡大で事業拡大を図ることが可能となる。今後数か月以内にダラスで配達ロボ-ドローンの配達リレーを試験的に実施する予定とする
 ドローンと配達ロボはラストマイル配達を安価/効率化にすると期待されるが下記課題があったところ、協業で効用最大化を狙う(ドローンは都市部では着陸が難しく、配達ロボは数マイルで機能せず)

2;実証の具体

 アーカンソー州での[Up-Summit]で発表、Wing社CEOのWoodworth氏は両社の技術統合に取り組み始めていると発表。
 ロボットやドローンの台数、オートローダーやその他補助インフラの設置場所、採用店舗等の詳細は不明ながら以下のように、[ロボ配達とドローン集荷は非同期][ロボが荷物をAutoLoaderに落とす][ドローンがいつでもそれをピックアップ]という流れは明らかに。

 今期の実証の具体的なフローは下記の通り
 (1)一部顧客の注文はServeロボが飲食店/店舗の路肩からピックアップ
 (2)ロボは数ブロック先のドローン拠点に移動
 (3)ロボは拠点で輸送品をWing;AutoLoaderに渡す
 (4) Wingドローンが輸送品をピックアップ
 (5)最大6㏕離れた顧客まで飛行/輸送

(ServeのCEO;Ali Kashani氏のコメント)
 -[今回の提携により、現在は2㏕に制限されている配達エリアを拡大でき、店舗は施設や意図することなくドローンを利用することができる]
 -[現在の配送方法は常にマルチモーダルで、ドローンとロボは重複がほぼなく、ドローンの着陸/ロボの航続距離といった課題を相互補完するいい関係にある]
 -[この組合せは利用者と飲食店/店舗に対して、距離に関係ない自動配達を通じた充実したソリューション提供を可能とするものである]

3;その他

 Wing社はUp-Summitで最新ドローンも発表し、医療分野への参入も公表。配達に関してはWalmartと提携、バージニア州ではDoorDash/Wendy'sと連携してドローン配達の試験運用を実施している
 Serveは24/04にSPAC合併によるIPOを行い、6000万ドル近くを調達。CFOのBrian Read氏は[FY25-1QにLA市に250台追加配置し、更にUber-Eatsとの連携で25年末までに全米で2000台を追加配備しる予定で、それに向けた現金は十分にある]とする
 LAではUber/セブンイレブンと連携して300軒のレストランに配達を実施している

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