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南オーストラリア州で新しい水上安全強化への戦略が提示、実行へ

南オーストラリア州政府がここ10年で事故が相次ぐプレジャーボートの事故に対して速度制限や免許制度の刷新などを主軸とする安全戦略を発表しました。自動航行を含めたDXも詳細では含まれており、個人船の自律船化も今後の商機として見込まれそうです。

https://www.marinebusinessnews.com.au/wp-content/uploads/2025/01/SA-Recreational-Boating-Safety-Strategy-2025-2030-compressed.pdf

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・1/30にオーストラリアの南オーストラリア州政府はレクリエーションボート安全戦略2025-2030を公表
 └州内の沿岸/内陸水域での無責任/危険なボート行動への対応方針であり、水路の安全性向上にむけて5つの優先分野/25の主要アクションを概説
・2004年からの20年にわたって同州では65人がボート乗船時に溺死し、過去10年では5人が衝突事故で死亡…
 └州政府は2030年までにレクボート利用者/他水上利用者の死亡/障害者数ゼロにする目標を掲げておりサポートする

・州主導の戦略には、[危険なジェットスキーの行動制限][新しいボート免許改革][安全装備(ライフジャケット)の要件簡素化][速度制限の引下げ][教育強化]、ボート愛好家向けのモバイル アプリなどのテクノロジーの使用拡大が含まれます。

(ジェットスキー行動制限)
・水泳専用/非動力船ゾーンが設定され、ジェットスキーライダーは係留船舶/住居の近くでの旋回/蛇行/不規則走行が禁じられる
(新しいボート免許)
・ボート免許は現代風に刷新、現行の筆記試験と並行してe-learningを終了することが必須要件となり、自動車運転免許と同様のシステムに強化
(安全装備)
・ライフジャケット/安全装備の要件を簡素化して規制をより明確/一貫性/遵守しやすいものとする
 └ここ4年で担当局が検査した18,000隻の船舶のうち1/3以上が不適切な安全設備やライフジャケット誤用で不適合となっていた
・半保護区域の船員は、船上に追加安全装備があればボート用フレアの代わりに電子視覚遭難信号を携帯すれば規制適合とする
・海岸から3.7Km以上離れた保護対象外海域の動力船は、EPIRB(緊急位置指示無線標識)を装備する必要があり、湾岸海域要件は沿岸の他部分と同水準に
(速度制限引下げ)
・ボートによる外傷の一般的な要因は速度であり、沿岸水域/人と船舶が頻繁に往来する海域/橋や閘門の箇所では、制限速度が引き下げられる
(教育強化)
・安全教育の実行は最初の接点となる学校/小売業者を通じて拡大が予定されており底上げを実行する
・州全体にウェブカメラが増設され、ボート乗船者は24/365でカメラを通じて天候/ボート状況/乗り場の交通状況を即座に把握、リスクの想定が可能に
・加えて短期的な措置として[12~15歳の特別許可保持者]に対しては1Kmの海岸線制限や単独操縦前の監督下水上経験(6か月)が設けられる

南オーストラリア州議会のTom Koutsantoni議員
 [水上での体験は誰にとっても前向きで楽しい経験であるべきだが、水路は予測不可能で危険な場所でもある。悲しいことに、過去20年間で毎年平均3人が水上アクティビティを楽しむために出かけて二度と帰ってこなかった]
 [今回の画期的な戦略により、河川/ビーチサイド沖合などのいかなる場所においても、安全な行動をサポート/強制することで悲惨な事故を防止したい]

州政府の海洋安全/コンプラ上級担当官のGordon Panton氏は
 [この戦略は、2段階の公聴会で懸念事項/安全解決策を特定した2800人以上の意見に基づいて策定された]
 [今後5年間でレクボート愛好家の間で水上安全第一の文化を育むための活動が実施される中、当局はコミュニティと協力し続ける]
 [自身の安全確保は周囲の安全にもつながり、素晴らしい水路を利用するすべての人にとってより安全な未来を創り出すことになる]

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