ArcherとKAKAOが提携して25年度に韓国でエアタクシーを商業化へ?!
eVTOL新興のArcherが韓国;KAKAOグループと提携して韓国都市部でのエアタクシー事業に乗り出すと発表されました。
KAKAOがArcherの機材を購入して運行する方式で、両社は24年末に開催される韓国政府の公開デモに対しても協働エントリーしたとのことです。
各社ともプロダクトとして出来上がったものを活用する方式で、まず事業運用で知見を積む狙いのようです
1;ArcherとKAKAOの連携/提携
eVTOL大手のArcherは韓;KAKAO-Mobility提携して2026年に韓国で電動エアタクシーを導入する計画を表明。KAKAO-M社は配車/駐車サービスを韓国で展開、Archerが機体開発を予定通り実現できれば韓国でサービスを開始する
Archerの国際戦略の一環でUAE/インドにおいても同様の商業サービスの開始を狙っている
競合のJobyも韓国でSKテレコム及びUT社(UberとT-Map MobilityのJV)と提携して商業サービス実行を狙っている
KAKAO-Mの上級副社長;Christopher SungWook Chang氏は下記声明を発表
-[ArcherのMidnight機を使った電動エアタクシーで、交通渋滞を気にせず日々の移動の質を高めることができる]
2;提携の具体策
KAKAO-MはArcherのMidnight型機を所有/運用し、ソウルでKAKAOアプリの登録ユーザー3000万人にサービスを提供する予定。Midnight機の航続距離は100マイルで、平均移動距離が約20マイルの都市環境向けに設計、予想積載量は1,000ポンド以上で[パイロット+4人の乗客]の搭載が可能な設計だが、まだ開発中でFAA認証はまだ受けていない
KAKAOはArcherの韓国での事業展開支援に向けて700万ドルを出資し、FY25-1Qにも追加の資金提供を予定している。現時点では50基のMidnight機の購入で合意、納入前支払を含めて約2.5億ドル相当の契約
両社は韓国政府によるK-UAM(韓国都市航空モビリティ)にも参加しており、公開デモでも協働している。当該イベントは交通渋滞/大気汚染などの問題に対処する技術の展示ショーで24年後半に開催予定
3;その他
ArcherはFY24-1Qに8350万ドルを研究開発に費やし、設立以来の累計損失額は8.1億ドルに及ぶが、下記のような会社と提携して商業化見据えて動いている
-Stellantis;eVTOLの大量生産に係る協業及び、1.5億ドルの資金提供ファシリティ契約を締結
-United航空/Atlantic;2025年にマイアミ/サンフランシスコでエアタクシー事業を開始する計画
KAKAOは英国のeVTOL新興;Vertical社とも同様の契約を結んでおり、韓国市場向けに最大50機のVX4eVTOLを購入する予定