MagicLeap社とDocomoのMeetupイベントで感じた電脳コイルな世界
11/9にMagicleap(ML)社xDCMのMeetupイベントがありましたので出席してきまして。プレゼンテーション/ユースケース紹介LTを見る中で色々と気になっておりますです。
-ML社はVR/ARとも異なるSpatial Computingを志向
-ML社はデバイスだけでなくソフト/サービス/APPストアを含めたエコシステム形成を目指す
-端末はヘッドセットのみならずSP/PC/Pad/グラスと様々な種別の物と連携させる
デジタルツイン云々の話はありましたが、結局のところ目指しているのは『電脳コイル』の世界だなと。そして、ビジネス観点からSpatialComputingエコシステム…レイヤー別の一義的な準備をしつつ、他PFとの繋ぎ込み/活性にむけたSDK配布など、相当に考えられたビジネスモデルだと感じました。
【1;Presentation】
<ML社の目指す世界>
・複数情報を重ねて世界をデジタル化、MLメインの複数端末/遠隔でアクセス出来る環境整備
・MagicVerse(世界をデジタル化、現実/デジタルのリンケージ)を実現すべくDCMと協働
└空間から都市へデジタル空間を広げる際にキャリアは最高のパートナー
(都市全体をデジタルレイヤーにして現実にマッピングするときに5Gは確実に必要)
<デバイス概要>
・Magic LeapOne(ML1)は18/8に2299USDで発売されたデバイスで、現段階では開発者向け。
└現実にデジタルな物体を重ね表示、現実にあるかのように感じられるデバイス
└Lightwear(ヘッドセット),Lightpack(プロセッサ/バッテリー内蔵ユニット),controllerの3つで構成
└最も強力なプロセッサを利用、複数Depth対応&至近対応可能な点に強み
・現状はセルラー向けでないが、DCMと組むからにはSIMカード入りもだす…時期と場所は未定だが
└強いて言うならば5G対応しないとSIM入りは出せない。
<主なアプリケーション>
(1)Landdscape APP
・現実空間に存在するアプリで再現、デジタル空間に現存するかのように配置してコンテンツ楽しめる
・複数のアプリを一つの空間で使うことが可能
(2)Immersive APP
・没入促進APPで、起動すると該当メニュー以外の情報はスリープ/隠される
(3)Web-Platform APP
・独自ブラウザ;Helio…空間コンテンツを活かしたAPP開発が可能で、従前のWeb開発を同じ環境で可能(Javascriptベース)
<AR/Spatial Computing(SC)/VRの違い>
・第一にコンテキストが異なり、オブジェクト重ねだけでなく現実世界との結び付けが可能
・端末的には、机/壁/床などを物体認識して空間にデジタル物体表示/メニュー表示する。
<業態ごとのユースケース>
・商用ベースでの活用は徐々に増加、主要顧客は都市関連が多い(自動車/建築/エネルギーなど)
・顧客属性としてエンタメは若干弱い…VRが先行する印象(プロダクションなど)
(Retail)
・B;倉庫や店舗ストックヤードでの物品管理,従業員トレーニング
・C;店舗案内や商品案内(販促的な意味合い)
(建設/建築)
・B;工事現場での活用(現実での認知/認識→デジタルマップ化→建築家のデザインを配置→シェア)
(教育)
・大学の講義がより現実的/効率的になる
└他メンバーと同じ空間認識してディスカッションなどが可能(没入しすぎない)
→例えば建築学科の授業…デジタル空間に作品を置いて、講義/議論可能
→教員は個別の生徒を認識して指名したり居眠り指摘したりが可能に!!
・SCで一番有望な領域だし、マネタイズも可能
└2020年からマイアミ大学/AT&T/Magic Leapで5GとMagicverseを使ったシステムを開始予定
(スポーツ)
・選手やボールにセンサーをつけて新しい体験提供(エンタメ等とつなげる)が可能に
└テレエグでのスポーツ観戦
└ボールや選手にセンサーつけて自由視点的な観戦方法も可能に
(e-Sports)
・テレエグでのゲームプレイ/現地ではプレイ動画の写しだし(デジタル;Player/リアル;Audience)
└レーシングゲーム@モナコで実証(巨大ロボットの対戦なんかでも可能)
【2;Lightning Talk】
<Clothes Measurement>
・AIとARの掛け合わせで洋服を一瞥/トリガーを1回引くだけでサイズ計測出来るアプリ
└ML1のカメラで服を撮影、サーバー側に既にキーポイントを学習したAIに投げ、また戻す
<Land of OZ>
・オズ魔法使いをモチーフにしたMR-RPG、謎やギミックを解いたりモンスターと戦って冒険
└不可避なズレ…オブジェクトを掴む時の差は“重いから持ち上がるのに遅れる”演出と捉えた
<Spatiate>
・空間に絵を描くことのできるアプリ