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ダレス空港でのVPP事業がついに着工へ

 ワシントンのダレス空港で[発電/蓄電/充電]の一連を行う事業に向けた建設が開始されました。空港まるごとVPP的な感じでして、今回オモシロいのはリース料の代わりにEVを拠出してる点です。
 このスキームで攻めれるのであれば日本の空港(九州/沖縄)なんかは自動車メーカーはEV使ってプロジェクト化できたりしそうだなと感じます。

1;ダレスAPTでのPJ

 ワシントンのダレス空港では米国空港では最大規模となる[太陽光発電-蓄電-EV充電]の一連事業を実行するPJをローンチ、今年後半着工/26年末に稼働予定。
 太陽光発電所はダレス空港の敷地内835ac(3.3㎢)に設置、100MWの出力を想定しており、20万枚のソーラーパネル/50MW蓄電池で構成。電力は送電網に送られ、37,500世帯に電力供給する計画
 本PJはバージニア州政府とドミニオンエナジーによる2億USDのPJで独自のリース契約に基づくもの。
[ドミニオン]
・空港土地使用料は無しで、代わりに50台のEV/18台のEVバス/EV充電ステーションを空港に提供
・空港運営にクリーン電力を送る1MWのソーラーカーポートも建設予定
[ダレス空港]
・空港土地の供与と当該発電設備からの電気の優先利用

2;関係各社のコメント

[ワシントン首都圏空港局/MWAA(CEO;Bob Blue)]
・本提携で米国空港で最大の再生可能エネルギーPJが実現、MWAAによる環境対応施策の一環である。ドミニオンとの連携でダレス地域/首都圏の増大するエネルギー需要に応えていく
[ドミニオン・エナジー(CEO;Jack Potter)]
・バージニア州だけでなく全米にとってクリーンで高い信頼性をもつエネルギーの未来にとって刺激的な瞬間であり、MWAAとの強力連携でこの設備をクリーンエネルギーの象徴として目にするだろう
・空港利用者が空港を頼りにするように、エネルギー利用社は当社を空港のような安心できる会社として捉えてくれるようになるだろう
[Mark Warner上院議員(VA)]
・米国主要空港における画期的な事案であり、本提携は全米の再生可能エネルギープロジェクトのモデルとなりうる
・超党派で成立したIRAと連邦政府の追加投資で、バージニア州が今後も革新的な再生可能エネルギー生産の先頭に立つと確信している

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