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Uberが韓国で事業展開に向けた資本投下、カカオモビリティに対抗

韓国でSKテレコムと組んで事業展開を進めているUberですが、最近時の成長性が外国人観光客の利用拡大に伴い急上昇しています。
過半シェアを持つKakaoに対する司法/社会の反発が強まる敵失状況下、資本投下により事業強化を狙う構えを会見で見せています。

1;韓国でのUber事業強化

 8/30にUberのCEO;Dara Khosrowshahi氏はソウルで会見し、韓国での事業倍増戦略とドライバー向けCPの実施を発表
 現状の市場シェアは10%程度だが、UberによるとFY24上半期の乗客数は昨年対比で80%増加し、海外旅行利用者数は2倍になったとのこと。CEOのKhosrowshahi氏は[他の市場で行ったように、韓国の自動車技術企業との提携を拡大する計画]とも発言し、提携を通じた事業拡大に意欲を見せている

 Uberは現時点ではSKテレコムの配車部門;TMAP-Mobiliryと合弁を組んで2021年から事業展開。JVは2020年に設立し、UTブランドで展開。本年3月にはUberTaxiにブランド変更

2;韓国での競合;Kakao

 韓国の配車アプリではKakao系列のKakao-Mobility(Kakao-Taxi)が50%強のシェアを持ち、登録者数2300万人とされる
 Uberは2013年に韓国で事業を開始したが、直後にタクシードライバー達が自身の生活を脅かすものとして抗議を展開。ソウル市庁はその後半年でUberのサービスを禁止すると発表
 
 23/02に韓国の公正取引委員会はKakaoMobilityに対して不正操作(自社に有利となるようなアルゴ操作)に関して2,000万ドルの罰金を科した。その後、23/12には韓国政府当局が公正取引委員会に対して自社優遇アルゴの展開と操作に絡んで訴訟を提起するよう申し立て
 KakaoアプリではFC/非FC双方が乗車依頼を受けることが可能で、非FCが近くにいてもFCへの乗車を促していた

3;その他

 Uberは最近自動運転分野に注力して積極提携姿勢を見せている
 -8月中旬にはGMの自動運転子会社;Cruiseが25年に配車PFに乗せる提携
 -8月末には自動運転ソフト開発(英)のWayveに戦略投資して共同開発へ
 Uberは欧州他市場において韓国Hyundaiと提携して市場開拓を進めている

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