CATLはPHV向けに高性能バッテリーを発売へ
CATLはPHV/PHEV向けにEV並みの航続距離を可能とするバッテリーを発売しました。
グローバルに見てEV低調/PHV復調のトレンドに対する迅速な打ち手であり、会社によると10分充電で280km走行可能で、満充電では400km超の走行可能とのこと。
トレンドをとらえて柔軟/機動的に戦略変更/プロダクト提供する姿勢には見倣う部分が非常に多いと。
1;CATLによるPHV向けバッテリーの発売
10/24にCATLは1充電で400kmの走行が可能なPHEV向けの[Freevoy-SuperHV-Battery]を発表
4C超高速充電を実現、ドライバーはわずか10分で約280km走行可能な充電が可能に。CATLは[SOC制御精度が40%向上][純電気走行距離が400km超]であり、HV電力性能が20%向上すると主張する
FreeVoyは既にLi Auto/AVATR/DEEPAL/Changan-Nevo/NETAなどの幾つかの新興ブランドに搭載予定
2030年までに、Geely/Chery/GAC/VOYAHなど大手自動車OEMの30を超えるPHEV/HVモデルに搭載される予定で、CATLはFreeVoyを[優れた運転体験を提供す新しいマイルストーン]と位置付け、[電動化シフト加速とイノベーションの限界に挑戦する]としている
CATLのCTO(中国E-car事業担当)のGaoHuan氏は発表イベントで新技術の仕組みを説明。
-[FreeVoyはカソード材料の新しい表面改質技術を用いており、革新的な高電圧電解質配合に加えてナノ保護層で形成される]
-[CATL技術が大幅に向上/改善し、HV向けバッテリーはこれまで以上にスマートで効率的になった]
2;最近のトレンドとCATLの対応
中国/他主要市場でPHEVの需要が急増する中、CATLはFreeVoyを用いて電動化シフトをより柔軟/円滑にできる。
現在のPHEV技術は、[常に充電が必要][充電が遅い][航続距離が短い]といった特徴でBEVに劣るが、今回のバッテリーはゲームチェンジャー足り得る。CATLは[Freevoyが400km超の走行距離/4C超高速充電を備えるHV専用バッテリーで、常時充電の時代に終止符を打つ]としている
CATLの最近のバッテリー発売実績は下記の通り、CnEVPostによるとCATLは24/08までに世界のEV向けバッテリーで37.1%の圧倒的なシェア、後続のBYD(2位:16.4%)にダブルスコアをつけている
(24/09) CATLは商用車向けで150万kmのの走行耐久距離を誇る超高エネルギー密度の[Tectrans-Bus Battery]を発売
(24/04) [4C超急速充電を備えた世界初のLFPBattery]として[Shenxing+ EVBattery]を発表
(24/08) 中国で初のバッテリー体験拠点もオープンし、Tesla/VW/NIOなどのEVに搭載されたバッテリーを展示