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Fordの運転支援システム;Blue-Cruiseでも使用中の事故がやり玉に

Fordが展開する自動運転支援システム;Blue-Cruiseが絡んで発生した死亡事故が相次いでいます。
米交通当局/治安当局は当該システムの関与について調査を開始しており、この度暫定報告書がリリースされました。
それによると使用環境の特殊性がフォーカスされつつ、システムとの因果関係については言及せずなグレーなものでした…本報告書は12-24か月後に出されるとのことです。

1;米連邦政府による暫定報告

 4/11に米国運輸安全委員会(NTSB)は24/02に発生したFord製Mach-Eの衝突事故について暫定報告書を発表。報告書では運転手が[ハンズフリー運転支援システム;Blue-Cruise]を使用していたとのこと
 最終報告書は12-24か月以内に公表されるとのことだが、初めてBlue-Cruiseの作動中の事故として認定した

 米国道路交通安全局(NHTSA)に対しても報告されており、NHTSAはTeslaの自動運転に係る事故の多発に端を発し、自動車OEMに対し、ADASが関与した全死亡事の報告を要請している
 Fordは[3/3の事故を調査しており、事実理解に向けて両機関と全面的に協力している]とする

2;Ford車/BlueCruise絡みの事故

 24/02にテキサス州サンアントニオ郊外で、21:50頃に中央車線で無灯火停車していたHonda-CRV(99年型)にMach-Eが衝突し、CRVは横転して別車線でひっくり返った
 警察発表では運転手の56歳男性は病院搬送後に死亡が確認され、Mach-Eの運転手は軽傷を負ったとのこと。Mach-Eの運転手に酒気帯びは確認されず、一方でCR-V運転手は先だって別のドライバーに避けられていたとのこと

 24/03にはペンシルバニア州フィラデルフィアの州間高速道路でMach-Eが停車中の車2台に衝突。警察発表では衝突相手の運転手2名が死亡し、交通が10時間近く遮断された

3;その他

 Blue-Cruiseは2021年にFordが初めてリリースした自動運転支援システム
 運転手は事前マッピングされた高速道路上においてハンズフリーで運転が可能で、車載器で視線追跡を使用して運転手の状態判断を行う。交差点/信号のない米加両国の高速道路の97%で作動する

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