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2019年は5G元年だった…?!
2019年は5G元年とGlobalに言われるところでありますが、世界的な通信事業者連合であるGSMAが[2019年は5Gにとってどんな年だったか]と題したWhitepaperを出しています。内容としては…
・2019年に5Gは夢物語から現実のものとして語られるようになった
・ただし現状5GはLTE-Advancedの拡張で、本当の意味で価値発揮するのはSA(Stand-alone)になってから
・SAローンチに備えて各社はサービスの拡充に動く必要がある
となろうかと思います。
[抄訳/サマリ]
<Hypeを超えて>
・初期5Gは巷間言われる夢の世界を実現できず、誇大広告といわれても仕方ない状況ではある。
┗3Gppのリリース15に謳われるイノベーションは殆どがSub6に基づくLTE-Advancedの拡張にすぎない
・MWC2019で5GサービスAPPよりもデバイスに脚光が当たったのはその証左
┗APPに関しては現状、[データ使い放題]くらいしかなく、悲しいことにユーザは5Gのために今以上のコストを払う気がない
┗デバイスは折り畳み式スマホや分厚スマホなど、奇妙なものが多いが話題にはなっている
→「誰もが折畳スマホが救世主になるとして製造に動くが、価値(上に乗っかるサービス)提供できないと意味がない」とアナリストは述べる
<5Gリリースについて>
・真の革新は[ミリ波][超低遅延]を組込んだサービスAPPだが、まだ開発段階のものが多い
┗AR/VRを用いたAPPは5Gユースケースとして有望株の一つで、高速性/高容量などは没入体験の高度化をもたらす
(具体的には工場業務用APPによる業務効率化や、エンタメの高度化を想定)
・また、既存の固定無線アクセスが大きな武器に変貌する可能性もある。
┗大規模なMiMOとmmWaveが固定のアクセスポイントに大規模処理能力を提供、既存ビジネスを変革しうる
→企業が比較的単純なユースケースでより大規模にミリ波展開する基盤に
→消費者が自宅にインターネットを利用する方法を変える可能性
<結論>
・2019年は5Gが理論から現実に移行する年であったと位置付けられる
┗通信技術/規格が単なる通信APPから生活必需APPに成長している
・一例として、低遅延/高信頼性/高帯域幅と5Gの総力戦となるV2X(Vehicle-to-Everything)は開発途上ながら徐々に進んでいる
┗5G準拠のハードウェアがまだまだ不足しているが、PoCレベルで進んではいる