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Gogoroがシンガポールで消費者向け販売事業を拡大へ

Gogoroがシンガポールで消費者向けのEスクーターの販売強化を発表しました。既にFoodPandaと連携して業務用スクータの拡張とバッテリー交換拠点整備を進めていますが、ここで構築したインフラを活用して消費者向け販売で事業拡大を狙うものとみられます。
同時に政府の進める脱炭素施策(補助施策)とも絡めて進めていくものとみられます。

1;Gogoroのシンガポール事業拡大

 10/16にGogoroはシンガポール市場でのC向け事業拡大を発表。従来は事業者向けフリートの取扱だったが、Eスクーターの消費者向け販売を拡大。Cycle&Carriage-Singapore(総販売代理店/C&C)との連携強化を行い、消費者向け販売を拡大
 Gogoroは通常、商用事業から始めて消費者市場に拡大する事業成長を志向。上記動きを通じてアジア地域複数国でバッテリー交換NWを拡大、シンガポールではFoodPandaと提携して配達員にEスクーター/バッテリーを提供してきた
 両社のHeadは下記のように述べてシンガポールの電動化への貢献を強調
(GogoroのCEO;Henry Chiang氏)
-[C&Cと共同でシンガポールに新世代の二輪都市交通/燃料補給を導入し、駐車/充電時間が不要で、迅速&簡単&安全なバッテリー補給体験を提供する]
-[シンガポールはEV普及加速に積極的であり、LTAのTR25-EV充電規格は東南アジア各国が受入可能な要件となった]
(C&CのMD;Wilfrid Foo氏)
-[C&CにとってEスクーターの取扱はGogoroは初であり、政府の進めるGreenPlan2030の強力な推進力となり得る]
-[シンガポールでバッテリー交換技術は比較的新しいが、我々はGogoroのプロダクトとパートナーシップで成長速度を速めることができると確信する]

2;Gogoroの状況

 Gogoroは自社のEスクーターだけでなく、Yamaha/ION等のほか大手二輪のスクーターにもバッテリー供給。Gogoroのバッテリー交換NW利用車種拡大を通じて、EV二輪の事実上のバッテリー交換標準を造成。
 Gogoro交換規格は本拠地である台湾で圧倒的な規模を有し、既にバッテリー交換ステーションの数はガソスタの数を上回ったとされる
 -流通量;140万個以上
 -交換数;数億個のバッテリー交換実績(毎日数十万個が交換)

 台湾以外の国では黎明期だが、Gogoroは[小さい成功体験の積み重ね]と再現/横展開を志向し、様々な地域での種まきが重要とする。シンガポールはほかの東南アジア諸国と異なり、[社会的な二輪シェアの低さ][二輪でのEV比率の低さ]が特徴。拡大余地の塊とも見れるが、一方でGogoroの財務状況を勘案すると早期のマネタイズ圧力も…

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