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EV保証新興;AmberがTesla向けの遠隔診断サービスを開始
米国でTesla保有者向けに保証サービスを展開するAmberがリモート診断サービスの提供を開始します。
EVについて回る保有車両の価値/状況把握の難しさに対するサービス展開を行うことで自社コア事業たる保証サービスへの連携を狙うようです。
開業から半年近く経って100件の契約を締結、24年中にEV天国であるカリフォルニアでの事業展開を開始して勢いをつける算段です。
1;Amberの事業拡大
9/9にEV保証新興;Amberが全国展開を進めつつ、新事業として遠隔診断検査の提供を開始したと公式ブログでリリース。最近時に調達した318万ドル(Seed)の資金を活用した動き
AmberCareのオプションとして遠隔診断検査を位置付け、AmberCareに申し込むTesla車オーナーに無料の遠隔検査を行い、包括バージョンを99ドルで提供
Tesla車オーナーはAmberに連絡するとユーザー認可を前提に、車両データにアクセスして車両状況をモニタリング。具体的にはTeslaの診断ツールキット利用し、ファームウェアコード/アラート/車両BMSの情報にアクセス。搭載バッテリーが深刻な事態に至る前に警告サインを確認して修理サービスを提供して車両寿命を延命する
Amberは少なくとも7日分のデータにアクセス、詳細データ(走行距離など)を取得して車両の包括的な状態を把握可能になる。23年末リリースのTesla;Fleet-APIのPilot版にもアクセスできるが、オーナーはアクセス履歴をいつでも消去できる
Amberは24/03に米国10州でTesla車の[購入後保証;AmberCare]を開始、現在はLexington(保険)と連携して47州にまで拡大
電動ドライブトレイン/周辺部分及び認定ショップでのサービスをカバーする一連の保証プランで、展開で残る3州はアラスカ/マサチューセッツ/カリフォルニアで、同社は年末までにアラスカを除く全州での展開を目指す
また、[24年中;Rivian][FY25-1Q;Kia/Hyundai]も対象とする方針
2;Amberの状況
(現状)
現在Amberは6名の従業員で運営され、顧客は100名を突破したヨチヨチ歩き段階だが着実/確実に前進している
[事業当初に疑念や疑義はあったが我々は新しい保険/ミニ保険を提供しており、顧客拡大-顧客の声-改善というループが作用しつつある]
[ここまでの着実な歩みは24年中に目指すCA州での事業展開に役立つと考える。現在、州政府への保険商品登録を進めており、早期に米国有数のEV市場に乗り込む]
Amberの顧客獲得は対面/非対面双方で顧客に会うことであり、顧客は電話でAmberに電話して解決を求めるようになっている
[車両に不具合があった際に連絡できる先があることに顧客は喜んでおり、Teslaの繋がらないサポートセンターの代替になっている]
(データ収集/分析)
Amberの特徴はTesla車両からのデータを解釈/活用できる点にあり、その背景にはTesla出身者の社内での活躍があるとする
-[当社にはTeslaの元上級遠隔診断技術者や元サービスアドバイザーがおり、情報の解釈には強みと深みを持つ]
-[こうした車両情報の収集は顧客サービスを展開するAmberにとって死活線で、新しい事業分野開拓にも役だつ]
Pak氏によると車両オーナー/ディーラーは車両のデータを基にした事前認定プログラム開発に興味を示しているとのこと
-[Amberにとってクロスセルとなりえ、中古EV購入時の[車両バッテリー状態の不確かさ]への解決策となる]
-[様々な企業から連携要望があり、車両状態/稼働に対する適切なプロダクトを提供できることは素晴らしいことだ]