Jobyが量産に向けた飛行認証を開始へ
eVTOLで先行するJobyが実証試験段階を終了し、量産に向けた試験飛行の実行フェーズに移行すると発表しました。
既に西海岸/NY市で実飛行(有人)も実行しておりUAE(ドバイ)でのエアタクシー事業の独占契約を結んでいるJoby、今年と来年で一気に事業化を進めそうです。
1;Jobyの期待量産化フェーズへの移行
5/2にJobyはeVTOL開発の最新状況をリリース、量産前試験の完了と量産に向けた航空認証の取得(プロトタイプ使用)に進むとのこと。Jobyは2025年の本格エアタクシー事業展開を目標に、23/10にはパイロットを乗せた初飛行を達成し、NY市で実証も行っている。先進航空モビリティ業界では最も有望なeVTOL開発企業とされる
リリースによると
-2機のプロトタイプを用いた4年間のeVTOL試験を1500回以上のフライト(33,000マイル以上の飛行)を以て正式に終了
-フライトのうち100回以上は人間のパイロットを乗せたもの
2;Jobyのコメント
Joby創業者/CEOのJoeBen Bevirt氏は最新マイルストーンや意味することを下記のようにコメント
-[これまでの実証を通じて当社は、最新のバッテリー技術を基に何万マイルも飛行して電動エアタクシーの実現可能性を示した]
-[試作機はフルスケールの2号機で、パフォーマンスは実証を通じて当社予測を上回り、航続距離/速度/稼働音響(騒音)の目標を達成]
-[厳格な試験を無事完了し、当社は自信を持って生産開始が可能となった。今週初めにカリフォルニア州マリーナの生産ラインで2番目の機体がラインオフした]
-[試験からの知見は、認証プログラムやeVTOL規制枠組みの幅広い開発にとって非常に貴重なものとなった]
3;その他
量産前プロトタイプの試験を通過したことで、次は本格的な商用耐空性認証に向けた飛行試験を開始。その前の準備として、量産型機を使用した飛行を更に行う方針とのこと
商用運用機は下記スペックを想定しており、ヘリよりも騒音公害/排出ガスの少なさを売りとする
-パイロット1人+乗客4人が乗り込み可能
-最高時速は200マイルで、1回の充電で150マイル以上の飛行が可能
エアタクシーの実地運用は24/02にJobyとUAEが[ドバイ全域でのエアタクシー運用に関する独占契約(6年)]を締結しており、最初の地になる可能性