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インドのEV-PF展開を行うZyppElectricが資金調達し、東南アジア展開へ

インドのEV二輪フリートMGTを事業展開するZyppElectricがENEOSリードで1500万ドルの調達を実施中です。
インド国内での事業展開知見を基に海外に進出する資金に振り向けるとのことで、インドネシアが第一優先とのことです。
OEMから車両を仕入れてセンサー等を搭載し、ドライバーと共に配送事業者に提供するEVaaS事業は見習う部分が多いと思われます。

1;Zypp社による調達

 インドのEV二輪フリートマネジメント(デリバリー事業者向け)を展開するスタートアップ;Zypp Electricは、Series-Cの調達ラウンドを実施中
 日本のENEOS-HDがリード、今回は1500万ドルを目標としているがSeries全体では4000万ドル程度の調達を企図。Post評価額は1.67億ドルでこれまでに5200万ドルを調達済み
 今回の調達は25年初めにEVレンタルを東南アジアに展開する拡大資金に充足する予定で、今後2年で15か国の市場に展開することを目指し、少なくとも1つは東南アジアで試験運用。現在インドではデリー/ベンガルール/ムンバイ/ハイデラバードといった主要都市でEV-PF展開

 創業者/CEOのGupta氏は下記のようにコメントしてインド国外への進出に強い意欲を見せた
 -[インドネシア/タイ/フィリピンは二輪車中心で配送料も多く、当社にとって潜在的な市場である。恐らくインドネシアが最初の市場となる]
 -[我々は様々な参入方法で考え、数社のパートナー企業と事業実行計画を話し合っており、半年程度で発表できる段階に至るだろう]
 -[また、世界展開の一環として中東進出に向けた初期的交渉も行っている]

2;Zypp社とは

 2017年にインドで創業した[EVを使用した配送/輸送支援サービス]を展開する事業者で"持続可能な物流"と"カーボンフリー"をミッションとする
 [EVaaS]を標榜し、ローカル商店/EC大手/配送業者に車両&運転手を提供して輸送支援。2023年からはUBERと連携し、UberMotoサービスでZypp社のスクーターが使用されている
 ZyppのEVaaSを利用することで事業者はコスト負担少なく、アセットを多く持たずに事業提供の効率化/環境目標の達成が近しくなる。採用事業者は車両管理費用が不要で燃料費等の変動コストに対策を打つ必要がなくなる

 Zypp社の事業モデルは下記の通り
 1;OEMから直接車両を取得し、車両に独自のIoT技術を組み込む
 2;IoT搭載車両を運転する熟練ドライバーを採用
 3;Zomato/Amazonなどの配送PFと連携して効率的で環境負荷の低い配送サービスを提供
 *特徴としては[IoT化スクーター;車両/配達員のリアルタイムで追跡][バッテリー交換インフラの整備][ドライバーへのインセンティブ供与]などがある

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