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ArcherがeVtoLによるタクシーを開始へ(@UAE)

eVtoLの開発/製造を手掛けるArcherAviationが2026年にUAE全域でのエアタクシーサービス提供に向けてガイドラインを発表しました。
UAEの政府/投資局と連携して進めるもので、先立っての米空軍との契約が後押しになったようです。
クルマ関連ではStellantisと協力しており、同社の量産ノウハウ/技術を用いて進めていくとのことです。

1;Archer社概要

 2018年創業のCA州パロアルトに本拠を置くeVTOLの開発/製造を手掛けるスタートアップでUnited(航空)やStellantisとの資本業務提携を実施している
 創業メンバーは[eVTOLのライドシェアを通じ、最終的には都市エアタクシーの価格を引き下げ、都市の交通問題/環境問題を解決]することを目指す
 創業以降、同社は同業他社(JOBYとか)や既存航空機メーカーからエンジニアを引き抜いて成長、下記のような沿革をたどった
 20/05;[Archer(4人乗り/大型固定翼機)]のプロトタイプ発表
 21/01;Stellantisとの提携を発表し、量産化分野でのノウハウ/技術供与を受けることに
 21/02;UNITED航空から戦略出資を受け入れるとともに200機のeVTOLを受注。業務上の提携ではFAAの型式証明取得への協力などの支援を受けることに
 今後の予定としては、FY23にはArcherの大量生産、24年に都市上空でのエアタクシーサービスの開始を目指す

2;Archerのエアタクシー計画

 Archerは、都市部での60-90分の車通勤を[10-20分のeVTOL通勤]に置き換えることを目指す
 23/08に連邦航空局から米国でeVTOL試験飛行を開始認証を取得、米国での商用認証がされればUAEも連動して国内仕様/飛行を同時に認証すると表明

3;UAEとの連携

 ArcherはUAEとの連携を深めており、今回の発表では2026年にアブダビでエアタクシー運行を開始し、アブダビを米国外初の市場とする計画を掲げる。当該発表はアブダビ投資局(ADIO)と署名した覚書での、[UAE全域でのエアタクシーサービスを開始]という取り決めに基づく
 資金だけでなく、アブダビのスマート自動運転車産業(SAVI)クラスター内にグローバルHQ/製造施設を設立するための奨励金を提供する予定。SAVIは外資誘致/スマート自動運転車技術の革新&商業化を支援に向けたクラスターでマスダールシティ(持続可能な都市コミュニティ)に設置
 当局によると[UAEでのeVtoL導入は、ゼロエミッション/渋滞解消に役立ち、今後10年間での海外直接投資/雇用をもたらす]とする
 機体のほとんどはStellantisと連携して製造される予定で、既に契約した量産協定に基づいており、現地メーカーとの提携も検討。次世代航空技術の構築に注力するCoEをアブダビに建設する計画もある
 ADIOとの覚書に加え、[Falcon-Aviation(ヘリサービス)][GAL-AMMROC(航空メンテ)]とそれぞれエアタクシー運行と地上メンテナンス/修理/オーバーホールサービスを提供する契約を締結

4;その他

 Archerは米空軍に[Midnight]航空機を提供する1.4億USDの契約が23/08に行われた。Midnightは[乗客4名+パイロット1名]が定員で、[航続距離は最大120Km]という機体で、最終組立が完了。
 フライト間の充電時間を最小に抑えつつ、迅速な連続飛行を実行できるように設計される

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