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ボルチモア港が電動化へ第一歩を
米国のボルチモア港での電動化の取組が進みつつあるようで、入札で電動ホイールローダー導入を決めたとのこと。
輸送機器関連では全米一のボルチモア港での導入、今後の政府調達の要件にも影響が出てきそうです。
1;ボルチモア港の電動化
米国東海岸のボルチモア港(ML)が電動重機メーカーHEVIから電動ホイールローダーを購入し、実地配備。同港は米国で最も輸入/輸出の大きい輸送港の1つで、2022年には米国で最も輸送車両の取扱が多い港。
今回港湾当局が導入したのはHEVIの[GEL-5000電動ホイールローダー]、定格荷重5.0t/重量約18tでLFPバッテリー(CATL-242kW/h)を搭載し、ディーゼルと同等のパワーを発揮。フル充電で最大9時間稼働、急速充電器を使用すると2時間以内にフル充電可能(220V充電器だと13時間かかる)
動作音/排気ガスがほとんどないので、資材置き場/倉庫/工場などの屋内での使用が可能
今回のボルチモア港導入についてHEVIのWang-CEOは下記コメント
[ボルチモア港のクリーンで持続可能な代替手段への取組に参画できることをうれしく思う。GEL-5000を使用すると、港湾会社は通常業務を継続しつつCO2排出量/化石燃料使用を大幅に削減できる]
2;HEVIとは
NJ州イーストウィンザーに本拠を置く電動化重機メーカーで2019年に設立、全電気式/LiB駆動の重機/マテハン機器を製造、同型の重機を上市した最初のメーカーと標榜。商品ラインには[LiB駆動の掘削機][ホイールローダー][フォークリフト]など
ちなみに、ホイールローダーは別名タイヤドーザーと呼ばれ、船舶/ダンプトラックなどの運搬物を積込む時際に利用。輸送拠点/工事現場/除雪作業などで多くの物を運ぶ際に利用され、近い距離であればそのまま運搬物を輸送。バケットの上下にアームを使用、バケット開閉にはベルクランクを使用する。関節の可動範囲が広いため対象物の範囲は極めて広い
最近は電動大型車両用のポータブルEV充電器も製造、来年には電動掘削機を発売する計画