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Hertzが保有EVの売却を加速、市場では売り圧力が。。。

レンタカー最大手のHertzが保有するTeslaを始めとする複数ブランドのEV在庫をセカンダリーで大量放出しています。
定価切下げに伴って多額の減損を計上、残価前提の大崩壊により財務影響が甚大となり損切に動いているようです。
また、実稼働自体もEVレンタルは割に合わず事業ポートフォリオの組み換えも機動的に行う方針です。

1;HertzによるEV売却

 レンタカー最大手のHertzは来年にかけてもTeslaなどEV在庫の大量販売を継続する方針。Bloomberg報では24年に3万台のEVを販売し、25年まで販売を続ける方針で、顧客のニーズに適合した規模にする計画
 WebサイトではModel3は1台25000ドル以下で購入可能となっている。

 Hertzは2021年にEVの大量導入/貸出での差別化を図り、Tesla-Model3を10万台発注。その後にModel-Yも追加したが、Teslaによる価格調整で車両価値が大幅下落して財務影響(減損含む)が…
 Hertzが主導する売却は他社にも波及するとみられ、25年以降も売り圧力として市場に存在し続ける想定。また、26年にはリース車両返却に伴う売却も予定される

2;HertzとEV

 Hertzは車両価値の健全性が事業に直結しており、正価での価格下落は多大な影響を及ぼす。
 Model3は20年時点で[3年以内に90%の価値維持]をしていたが、価格下落/車両機能から直近では[50%]にまで低下。Model-Yは更に低下したとされており、報道では[40%程度]まで価値が低下したとのこと

 24年初めにHertzは損失軽減に向けて保有するTesla車両を2万台売却する計画を発表。EV全体が対象でTeslaが突出しているがPoleStarやGMなど他社EVも売却対象で、Hertzの財務報告によると減価償却費は89%増加し、月額537ドル/台となった

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