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Sarla AviationがインドでのeVTOL/エアタク事業展開へ調達
インドでeVTOLを開発/製造するSarlaが1000万ドルの調達に成功し、インド初の国産eVTOL実現に向けて動いています。同社は25年後半に試験を行い、28年には商用エアタク事業を、リキシャ程度の金額での提供を目指して事業を進めています。
https://www.sarla-aviation.com/news-stories/sarla-raises-10m-from-accel-nikhil-kamath-and-pioneers
1;Sarla Aviationの調達
1/15にインドの電動エアタク新興;Sarla Aviationは1000万ドルの調達成功をリリース。
Accel主導のSeries-Aラウンドで普通株式を発行して調達。今回の調達ではFlipkart創業者;Binny BansalやZerodha創業者;Nikhil KamathやSwiggy創業者;Sriharsha Majetyといったエンジェル投資家がこぞって参加。前回SeedラウンドでもAccel主導で170万ドルを調達(その時にはTataMotorsのCTO;Rajendra Petkarが参加)
調達資金は[R&Dセンター建設@バンガロール]及び[従業員採用(30人→120人)]に用いられ、新型プロトタイプの製造もおこなうとする。プロトタイプ製造は他社に委託しているが商業化段階では80%を内製化する方針
2;Sarla Aviationの事業
2023年にAdrian Schmidt氏とRakesh Gaonkar氏がエアタク事業におけるインドの潜在力の大きさに着目して設立。創業者の2名はドイツのeVTOL新興;Liliumで開発業務に従事していた同僚
Liliumは10年近くeVTOL事業を続けてIPOもしたが、昨年に事業停止して直後にファンドによる投資で事業再開
社名はインド初の女性パイロット;Sarla Thukralにちなみ、課発するeVTOLは航続距離よりもより積載量の大きいタイプを志向。[乗客6人/最大680㎏]の積載量となる機体を開発しており、1充電あたりの航続距離は180~220Km程度となる
CEOのSchmidt氏は[インドでは魅力的な価格で提供できれば航続距離は問題なく、むしろ積載量のある方が好まれる]と語っている。ほかの幹部は同社のエアタクサービスの料金は[UberやOlaタクシーの最高価格と同程度で、長期的にはオートリキシャの料金と同等になる]と主張する
3;その他
1/17にニューデリーで開催予定のイベントで[Shunya(ヒンディー語でゼロ)]と呼称するエアタクシーのプロトタイプを披露する予定。25年後半に飛行試験を開始して28年に最初の商用エアタクシーを発売する予定
ベンガルールでの商用事業では、まず空港送迎から始める予定。その後、ムンバイ/デリー/プネーに展開する計画。最初のフェーズでは商用ライドシェアと並行して無料の航空救急サービスを実施予定