路上配送ボット;Kiwibotが広告新興を買収、配達ボットを広告媒体化へ
路上配送ボットを展開するKiwibotが米国のカーラッピング&アドテク新興のNickelyticsを2500万ドルで買収しました。
配送Botそのものを広告利用することや配送先顧客向けの広告配信を通じて、ハードそのものでもマネタイズする方針です。
日本で言うと交通広告モデルに近しいところ、温故知新って大事だなと思う次第であります。
1;Kiwibotによる広告Tech企業買収
9/19にコロンビア発祥の配送ロボット新興;Kiwibotはカーラップ広告企業;Nickelyticsを買収したと発表。買収額は2500万ドル、本件買収でロボット工学と広告の結合/再定義を狙う。具体的にはモバイル広告の新分野開拓と、Kiwibotブランドの価値向上/消費者エンゲージメント拡張を実現する
機動性/データ駆動性/消費者インタラクションを融合する新しい広告の開発を実現する
(Kiwi)
自律型ロボをスマート広告ロボとしても機能させ、日常配送を効果測定可能な広告を伴うものに発展させる
(Nickel)
独自の広告追跡/効用PFを統合し、広告を消費者の購入体験高度化に貢献させる
今回の買収で事業拡大/市場拡張をしつつ、ロボット工学/広告での優位性を確立する狙いで、提携に加えてSodexo USA/Grubhub/AWSなどの主要顧客の支援を受け、Kiwibotは展開する都市/大学キャンパス(米国20州/500台)に広告対応ロボを投下する
2;本件買収後の体制とコメント
NickelyticsはKiwibotの完全子会社となり、次世代のモビリティと屋外広告ソリューションの開発を継続・
-Kiwi創業者/CEOのFelipe Chávez氏はKiwibotのグローバルCEOに。
-NickelyticsのJudah Longgrear氏はKiwibot/北米責任者及びNickelyticsのCEOを継続
両社のリーダーシップは下記のようにコメントして統合による顧客価値最大化を強調する
(KiwibotのCEO;Felipe Chávez氏)
[本件買収は、Kiwibotが市場リーダーとしての地位を戦略的に確立する最高の組合せで、Nickelyticsの事業を追加することで提供価値向上が可能となる]
[当社のテクノロジーを統合し、事業拡大することで広告業界に新しいトレンドをもたらしてグローバル展開/継続的なイノベーションを可能とする]
(NickelyticsのCEO;Judah Longgrear氏)
[ビジョンと事業能力を融合し、技術/イノベーションだけでなく関係者に大きな価値を提供する企業を創り上げる]
[この統合は、将来のイノベーションを推進し、事業範囲を拡大するための計算されたステップである]
3;両社の情報
Kiwibotは2017年に事業開始して以降、広告に関しては利益を喪失してきたと見られていた。
Kiwi社のロボは交通量の多いエリアを移動する傾向があり、デザイン的にも目を引くため、移動式看板という形で十分なチャンス。今回は広告利用での利益創出に向けた動き
Nickelyticsは2019年に設立されたカーラップ広告を得意とする新興企業で、トラック広告/ライドシェア車/後部座席タブレット広告などにも進出
24/03にはNZの広告深耕;StarShip者と連携してユタ大学/UCLAでの配送ロボでラッピング広告を配信。当該PoCはメンタルヘルス研究所/広告協会による[Love,Your Mind]で実施された
ちなみに、主要顧客としてAWS/Coinbase/Nationwide/DirectTVなどが名を連ねる
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?