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Fordが北米でのEV関連投資を縮小へ
直近のEV需要の低迷を受けてFordがEV関連投資、特にLiB製造拠点の投資を縮小しました。
米中対立の余波を受けての対応とされますが、市場実勢への対応理由を政府が用意してくれたものともみることができます。
1;FordのLiB工場縮小
11/21にFordはCATLからのライセンスに基づくリン酸鉄LiBを製造する工場の縮小を発表したが、工場稼働自体は2026年に予定される
(縮小の影響_23/02発表対比)
‐投資額;35億USD→20億USD
‐新規雇用;2,500人→1,700人
‐LFPバッテリーの生産量;35GWh→20 GWh
‐EV換算;40万台分→23万台分
2;Fordによるコメント等
Ford-CFOは長期戦略でのEV重視は不変だが短中期では戦略変更すると。
-[長期戦略に対して引き続き強気だが、一部投資の時/規模を変更する、特にミシガン州/ケンタッキー州は縮小する]
-[昨今のUAWとの賃金交渉に基づく人件費上昇も本件背景にはある…プロジェクトは継続推進するが]
Fordの広報責任者は下記のように述べてEVの先行きに保守的な見解を示している
-[EV普及は期待したほどのペースでなく、投資と将来の需要への対応は厳しく規律を持っていく方針]
‐[EV需要/予想成長と、事業計画/製品サイクル/製造力のバランスが今回の決定の裏にある]
3;FordのEV関連投資の停滞
FordはEVの先行きに保守的になっており、多くの投資計画を停止/縮小(120億USD規模)。FY23-3QのEV-PUTの売上は46%減少し、同四半期でEV1台当たり3.6万USDの損失を計上。24/夏までの60万台のEV生産計画も1年延期へ
ミシガン工場はFordとCATLの提携に基づくが、米中対立に基づいて政治的なやり玉に挙がっており計画は一時とん挫し、今回の縮小に。Fordが所有する工場でCATLのライセンスを基に生産してFordのEVに搭載する構図
ケンタッキー州ではSK-OnとのBlueOvalに係る合弁工場の着工延期も発表