
RivianがDoEと66億ドルの融資契約を締結
米国のEV新興;RivianとDoEがトランプ政権発足直前に66億ドルの融資契約を締結しました。今回の融資はRivianがジョージア州に建設予定のEV工場の費用に用いられ、EV製造の遅れを挽回する予定です。ただ、トランプ政権中枢からは早々に融資撤回などの声も出ています…
https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1874178/000119312525007793/d908843dex992.htm
https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1874178/000119312525007793/d908843dex101.htm
1;Rivianへの政府融資
1/17にRivianは24/11に発表していたDoEからの政府融資契約(66億ドル)を締結。本件融資はジョージア州の工場建設に用いられ、[建設=26年開始][R2-SUVの生産=28年開始]を予定する
今回の融資はDoEの先進技術車両製造(ATVM)からの提供で、当該スキームはTeslaにも2009年に4.65億ドルの救済策を与えたものとして知られる
Rivianの融資引出しには52か月かかり、資金利用には幾つかの条件が。
(ローン詳細)
ジョージア州での工場建設のみに用いられ、[第1回=最大33.5億ドル][第2回=最大26.2億ドル]の借り入れが可能で、残6億ドルは利息免除に用いられる
(ローン条件)
Rivianは現在イリノイ州の工場で生産予定のR2-SUVを少なくとも一定数販売する必要。加えて、R2およびR3ハッチバックの特定の製品設計マイルストーンを達成する必要も
2;トランプ政権からの批判他
今回融資に対してはトランプ政権で[DODGE]をMusk氏と共同で率いるRamaswamy氏が批判、融資回収を示唆している。
-[本件融資は新政権の方向から逸脱しており、何らかの方法を用いて融資撤回を目指す]
Rivianは21/12に直前のIPOから続いてジョージア州工場の建設計画を発表。当初は未完成の施設で24年に生産開始すると主張していたが、24年にコスト削減のために工場建設を一時停止、イリノイ州でのR2製造を決定していた
DOEの融資を受けたリビアンは、当初の計画より4年遅れで工場で新車を生産できると考えている。