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印;Ola-Electricがインド市場に上場申請

インドの電動スクーター;Ola-Electricがインド市場に上場するとのことです。
今年度入り以降、マイクエロモビリティ業界がダダ崩れになる中で調達環境が厳しい状況下での資金調達となります。
(既存投資家によるマネタイズ要望もあろうかと思いますが…)
申請書によると創業者&創業者関連企業との取引に若干の懸念はありますが、成長への基盤となりそうなIPOとは見えます。 

https://www.reuters.com/world/india/indias-ola-electric-files-662-mln-ipo-2023-12-22/

1;OlaのIPO

 12/22にOla-Electricは証券当局にIPO申請書類を提出し、6.6億ドルの調達を目指すと公表。評価額目標は65-80億ドル
 既存投資家による売り出しは9520万株程度で、[創業者:Bhavish Aggarwal氏]や[投資家;Alpha Wave Ventures/Tiger Global/Matrix Partners/SoftBank]もリスティングされる。幹事団は[インド;Kotak/BOBCAPS/ICICI/SBI][Global;Citi/GS/BoA]等で組成。
 調達額のうち1.5億ドルはEV用セル工場の製造拡張(5Gw/h→6.4Gw/h)に使われる。Ola-Eはインドに大規模製造拠点を造成し、EV/LiB/セル電池の製造能力を持つことを目指す

2;これまでのOlaの動き

 直近の資金調達は23/10のTEMASEK/SBI(State Bank of India)の2社からの3.8億ドルの調達。調達時点の評価額は54億ドル
 Ola-Eは19年に配車大手のOlaから独立して設立。両社は経営資源を共有して事業運用を進めるが、一部投資家はAggarwal氏に対して持ち株会社設立&株式配分をするように要請していた。23年に主力eスクーターとして[S1の低価格モデル][S1のアップグレード版]を複数発売し、インドのEVスクーター市場をリードし世界市場の約35%を占めている

3;IPO申請文書での特筆事項

-財務/他-
 23年度の営業損失は1.7億ドルに達した
 事業成長の大きい部分が政府による[Made by India]に関連する補助金に依拠しており、政策の影響が大きい。
 従業員離職率は、比較的高くFY23で47.48%

-経営陣リスク-
 創業者/会長/CEOのAggarwal氏はOla-Eの事業計画に大きな影響を持ち、同氏の功績と評判に大きく依存している。同氏はANI-Techの会長/MDであり、Krutrim SI Designsという会社も最近設立したため、Ola-Eの経営に専念できる時間が短くなる可能性がある

-Aggarwal氏を介したリソース共有-
 ANI-TechとOla-Eは下記のような取引を実行しており、取引継続が出来なくなった場合に事業継続に悪影響を及ぼす可能性
 -ANIからの本社/登記上オフィスの転貸
 -ANIのWebSite/APPでのEV販売/広告
 -EV保険証券の配布に関し、ANI子会社;Ola Financial Servicesとの契約
 -OlaMapsナビシステムに関し、ANIの子会社;Geospoc Geospatial Servicesとの契約
 -充電器や付属品の梱包/倉庫保管/物流に関し、ANIの子会社;Ola Fleet Techとの契約

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