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NIOバッテリー交換回数が5000万回を突破し、業界を更に先導へ

中国で交換式バッテリー/EVを展開するNIOがWeiboへの投稿で累計5000万回の交換を達成したとリリースしています。
交換式バッテリーでは4輪=NIO,2輪=Gogoroが業界リーダーとして位置付けられますが、双方とも顧客メリットを前面に展開、自国のみならず他国でも存在感を増しています。
インフラ/利用車輛のニワタマ問題は個々でも立ちはだかりますが、既にインフラは整備されたと見ると、今後サードパーティも出てきそうであります。

1;NIOのバッテリー交換が5000万回突破

 NIOのWeibo投稿(8/6)によると累計バッテリー交換回数が5,000万回に達し、交換式バッテリーの有用性/社会受容の高さを強調。
 8/5の23:33に到達、累計で26.2億kWhの電力供給を実現したとしており、これは130 万世帯以上に対する年間電力供給量に匹敵。更に交換式バッテリーを通じてEVドライバーは公共充電器で待機するのに比較して28.5億分以上節約できたとのこと
 NIOドライバーのデータによるとNIOブランドEVの充電の60%が交換式バッテリーに由来、特にプラグ充電は好まれていない。ドライバーの節約にもつながり、ガソ車モデルと比較して合計28.5億ドルの節約に繋がり、NIOオーナー1人平均5,050ドルに相当

2;NIOの状況と市場環境

 NIOは中国で交換バッテリーを社会常識にすべく事業展開しており、タイパ/コスパの良さを武器にしている。中国では2,464のバッテリー交換ステーションが存在し、日平均で7.9万回の交換。現行ペースでは1.1秒ごとにフル充電バッテリーがドライバーに届けられている
 ちなみに、海外では50のバッテリー交換ステーションをノルウェー/ドイツなどの欧州諸国で展開。

 EVは現在は定置式/プラグ式が標準となっているが交換式は早い段階から選択肢となってきて、Teslaや他OEMも検討/研究してきたが諦めていた…
 Ampleなどのスタートアップは、ライドシェア車両/都市型 EVなどの細かいセグメントに適用させてきた

 NIOは設立当初から交換式バッテリーを全面採用し、中国での事業展開速度に比して世界的リーダーに成長した
 交換回数では[最初の1000万回=4年][1000万→2000万=9か月][2000万→3000万=6か月][3000万→4000万=5か月][4000万→5000万=4か月]と徐々に速度が速まっている

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