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印;Ola-Eの株価が苦情の急増報道を受けて急落、シェアも…
8月にインド市場に上場したOla-Electrics(Ola-E)の直近株価が急落してIPO時点時価総額を割りました。
背景には販売量に対応するCS機能の不足が挙げられており、直近のシェアも急速に落としています。
一時的な事象とみられ、CS機能/設備の拡充を通じて立て直しを図るとみられますが状況注視が必要です。
1;Ola-E社の株価が急落
10/7のインド株式市場でOla-E社の株価が9.1%下落して株価は89.1INRとなり、時価総額がIPO時点の47.5億ドルを下回った。8月のIPO以来、株価は堅調に推移していたが最高値;157INRから40%以上下落…
今回の突然の売りは同社の電動スクーターへの信頼性/製造に対する苦情が殺到しているという報道がキッカケ。インド日刊紙;MintによるとOla-Eは毎月8万件以上の顧客の苦情を受け付けているとのこと
HSBCのアナリストはセンター訪問した後のレポートで、販売量とサービス対応がアンバランスとなっているとする
[CS部門はサービスへの苦情/要求への対応で手一杯で、十分なサービス品質を提供するのに苦労している]
[熟練人材と試験設備が著しく不足、さらに多くの場所でサービスセンターの開発と保守の経験が明らかに不足している]
[製品の問題は会社予想より多く、問題範囲はハブモーターのセンサーとソフトウェアの問題から未使用時のバッテリー放電まで多岐にわたり、スタッフ不足で他の定期サービス要件も積み重なっていた]
2;Ola-E社の現状と周辺環境
Ola-Eを取り巻く環境は急速に悪化しており、シェア低下/競合激化でIPO時点と比べて激変。インド政府発表の統計(新車販売)によると、6月末時点のシェアは49%だったが、9月末のシェアは27%にまで落ち込んだ
競合であるBajajとTVSはEVへの資源投下を強化しており、現在それぞれEV市場の20%以上を占める
Ola-Eの創業者/CEOであるBhavish Aggarwal氏は先週末に自社の顧客問題を揶揄したコメディアンに本気で対応して以下のコメント…
-[そいつはお先真っ暗で、だれかから金をもらってる(揶揄するコメントした)んだろう]