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BYDのBEV販売台数が年間で100万台の大台突破、記録更新も3ヵ月連続

BYDは8月単月の車両販売台数を発表、全車両モデル37万台を達成しました。
躍進しているのはBEVで8月単月で15万台弱を販売し、年間販売台数は100万台の大台を突破しています。
中国での販売増加に加えて海外での販売拡大も寄与しており、東南アジア/南米/欧州での伸びが今後の成長のけん引役になるとしています。

1;BYDは8月も新記録樹立へ

 BYDは9/2に8月販売実績を公表し、単月販売台数は37万台でPHEV/BEVともにYoYで高い増加を示した。
 8月のNEV(新エネルギー車;PHEV/BEV/FCVなど)販売台数は373,082台で、うちBEVは145,627台となり、3か月連続でNEV販売の新記録を更新。主導したのはPHEVで222,384台とYoYで73%増加、年間台数では130万台を販売してこちらもYoYで43%増加
 
 8月までの2024年販売台数はBEVで1,004,623台を販売し、YoYで12%増加という結果になった。海外販売台数は8月で31,451台でYoY26%増加で、年間では265,000台を販売
 BYDは新技術導入で低価格/効率化を追求しており、成長を実現している
 -24/05にBYDはDM5.0ハイブリッドシステムを導入、既に新型モデルには搭載(コストと燃料消費を大幅削減)
 -24/02にEV向けの[e-Platform 3.0]をリリース、効率性/充電が改善されるとみられる

2;BYDの最新決算(FY24-2Q)

 8/28にBYDはFY24-2Q決算を発表し、競合に比して好調な決算内容。
 -売上高;1762億CNY(YoYで25.9%増)/純利益;91億CNY(YoYで32.8%増)
 -売上に占める[自動車/関連製品]の比率は75.8%で、主力モデルの積極値下げによる価格競争激化も影響

 BYDの特徴は自社でのバッテリー開発などでの垂直統合戦略で、中国でのEV/PHEVの事業基盤を背景に海外に展開。デフレ輸出とも評されるが、欧州/メキシコなど海外でもプレゼンスを拡大させ製造拠点を設立する計画
 中国市場では圧倒的な地位にあるが、積極展開/拡販を通じて2023年にはVW等の既存OEMを抜いて販売台数300万台を記録

 業界関係者は下記のように見通しを示して、業界再編のコア足り得ると。
 -(Barclays) [BYDの業績は目覚ましく、今回の決算内容はEV業界再編のリーダーたるにふさわしいレベル]
 -(ARICS) [BYD/Teslaは既にEV業界王者の地位を固めつつあるが、その下で2030年末までに生き残れるブランド中国でも19程度だ]

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