四十路欧州ひとり旅14│ベルリン│DDRは遠くなりにけり?
2019年の春、転職のタイミングでポッカリできた長い休み。急に思い立って、夫を置いてw、3週間弱の欧州旅に出た。
あの時と今の欧州、そして世界の変容に茫然としつつ、自由に旅ができる日が必ず来ることを待ちながら、旅の道中でfacebookに書き記していたものをそのまま転記する。極個人的な旅日記。
文末に、2020年のふりかえり付。
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2019年4月11日 ·
ベルリン街歩き⑧
博物館をあとにして、ベルリン大聖堂側をそぞろ歩き。
あまりに寒いので、大聖堂下のカフェで一休みしました。みかんのチーズケーキはとても美味しかったけど、あまりのデカさに「この半分でいいのですよ。。。」と、弱気な発言をしそうな俺。これ食べたら晩御飯はいらんわー。
ケーキで気を取り直した後は、 DDR博物館へ。旧東ドイツの暮らしぶりを分かりやすく展示してあり、あの「トラバント」や、当時のアパートなどの再現、尋問部屋の再現など、言葉が分からずとも理解しやすかった。ここも若者多し。
昼間にベルリンの壁跡を歩いたこともあり、あんなに切望した(と思われる)東西統一から三十年経ち、今となってはノスタルジーの対象やキッチュで可愛い東独デザイン、みたいな感じになっていることが興味深かった。
「グッバイ、レーニン」をもう一回見たくなりました。
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ベルリン大聖堂とこすず
若者の像とこすず
やっぱりどこにでもクマが
日本のつもりでケーキセット、的な気分でいると、だいたいおなか一杯になることをそろそろ学んだほうがいい
ベルリン大聖堂から川挟んだところにあるDDR博物館
今となっては、一周回ってかわいく感じる壁紙や家具のデザイン。
トラバントは大人気。実際に乗り込んで写真も撮れる
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2020年のふりかえり
DDR博物館は「博物館」という名前はついているものの、全体的にテーマパークっぽく、あんまり難しく考えずに東ドイツを回顧する、という雰囲気だった。日光江戸村とか、そんな感じか。
前述のスパイ博物館と同じく、ポップな展示の合間合間に、東ドイツの尋問部屋の再現とか、ロッカーにガスマスクが入っていたりとかもあるが、かとおもえば「DDR」と書かれたタオルやTシャツ、アヒル人形などがショップにはずらりと並び、自分のテンションの置き場がゆらゆら揺れる。
それにしても、「回顧」というが、まだたかだか30年前のこと。日本でいえばバブルのころだ。忘れないように、というのには近すぎる過去だけど、なかったことにされるには悲しい、という思いもあるのかな。