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【千字文0013】努力が水の泡になるあの瞬間こそ「死にげー」の醍醐味。

電源系ゲームの中に「ローグライク」と呼ばれるジャンルがあります。コンピューターでゲームをやることすら一般的では無かった遠い昔の『ローグ』というゲームのタイトルが、そのままジャンル名となった訳で…なかなか凄いですね。

システムは、迷宮なり何なりを探索して、時々現れる敵を倒し、宝物を手に入れて、プレイヤーキャラのレベルを上げていくのですが、力尽きた場合に、それまでの獲得したアイテムやパラメータは全て水泡に帰し、おまけに迷宮の構造もがらっと変わってしまい、一からやり直しとなります。

「ランダムで与えられる条件をいかに上手く利用して危機を乗り越えるか」という、プレイヤーの経験値、力量が問われる、とても苛酷なゲームです。『不思議のダンジョン』シリーズなどが有名どころで、ぽちぽちボタン押すだけのシステムにさすがに飽きたゲーマー達が、徐々にスマホアプリでこの手のゲームに戻ってきてる感があります。

今、自分が殊の外、気に入っている『Slay the Spire』も、この「ローグライク」となるのですが、メカニクスとしてもう1点、優れたところがあって、逆に「何で俺が思いつかなかったコレを…」とほぞを噛んでます。

このゲームは、謎の塔を1階ずつ登っていくのですが、塔の地図は毎プレイランダムで変化します。ただ、アイコンを見れば部屋で起こるイベントや戦闘について見当はつきます。

新機軸は戦闘システム。1ターンにつき、アクションポイントを消費して、デッキからカードを使用することで攻防やバフ、デバフなどの各種行動を採る。ボードゲーマー、カードゲーマーならお馴染みの「デックビルド」メカニクスが使われているのです。

この優れたメカニクス同士の相性は抜群。

実は前々職のブラウザぽちぽちげーで、「ローグライク」と「ユーザがカードデッキ組んで使う」とこまではやったことがあったのですが…仕様に対する見当違いなツッコミが多々あって…いわく「プレイヤーキャラが倒されたらそれまでの努力が水の泡? そんなの楽しい訳ない!」とか。【いやそこだから醍醐味はー】

それはそれとして。初期デッキが異なる4種のユーザキャラを選んで、せっせと敵を倒してはカードを獲得し、ショップで買い物したりアイテムで強化したりして、3層50階を昇り詰め…

ラスボス倒した!と思ったら…ええ。まだそれはほんのとば口だったことに気付く。先、長そうです。めっさコスパええわー。

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