2022年の前半戦と後半戦と金沢旅の感想
みなさんこんにちは!
久しぶりのnoteです^^
今日は三章構成でお話ししてきます。
10分あればお釣りが来ますので、お時間のある時にゆっくり読んでみてください。
それでは始まります。
1. 年明けからここまでの話
まず、年明けからここまでの動きをざっくりまとめると下記の通りです。
① 新しいHPの制作
② 額装作品に関連する全ての一新
③ YouTubeのチーム作り
④ 高田写真事務所としてのチーム作り
それぞれ、これから大きく飛躍するためには僕個人で戦っていても限界があると感じた末の行動です。
この中で特にお伝えしたいのはHP制作について。
これには本当に苦労しました。
本来、3月末迄に納品予定だったものが、どんどん遅延していって、結果はみなさんがご存知の通り。
今回のHPは込み入った作業が多く、デザイナーさんとエンジニアさんと僕の三名で進めていたことが原因です。
今までほとんどのことを一人でやってきて、チームで何かを創るということが初体験だった僕にとって、これほどまでに制作過程をコントロールできないものかと、精神的に、肉体的に、相当な負荷がかかっていました。
特に3月から4月にかけては本当に信じられないスケジュールで、4月の後半は毎日3時間睡眠で自分がどこに向かっているのかもわからない状況でした。
ですが、その期間を乗り越えて自分の中で何かが弾けました。
何が弾けたのかというと。
成果物の捉え方です。
僕はこれまで、自分が世に出すものについては常に100%を出し切っていました。
撮影も、作品も、HPも、個展も、カレンダーも、これまでみなさんにお見せしてきたもの全てです。
誰になんと言われようとも、自分の感性を信じて最後までやり遂げたものだけ。
もちろん納得のいかない部分がゼロではないですが、当時の自分にはできなかったこと、物理的に不可能だったことを含め、少なくとも僕の中で間違いないと感じたものしか出したことはありません。
ですが今回、僕ははじめて90点の状態でみなさんにお届けしました。
まだ90点の状態だと分かっていながらも、そうしないとスケジュールが立ち行かなくなるからです。
その悔しさは言葉で形容できるものではなく、これまでの僕の流儀を根本から覆すものでした。
たかがHPと感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、僕にとってはこれまでの集大成であり、これから先を航海していくための船のようなものであり、まだ写真集を発表していない僕にとってはこのHPが写真集の代わりを担う重要な存在となります。
自分の仕事に誇りを持って、制作過程もコントロールしながら、その品質も確保して、想いを込めて成果物を創造する。
ずっとそれが当たり前だと思って生きてきました。
でもそれができませんでした。
悔しい反面、映画監督やアニメのクリエイターはずっとこんな苦しみや葛藤と戦っているのかと感じました。
そして今回の出来事で勉強になったのは、
チームで成果物を創る時はどこかで何かを妥協することが必要であり
期日までに完成させるためには妥協も戦略である
ということ。
しかしチームでの初戦となった今回のHPについては、限られた時間の中でやるべきことを全てやり切ったつもりです。
これから少しずつ手を加えていって、作品もどんどん増やしていって、愛着のある立派な船に仕上げていきたいと思っています^^
そして近い未来に大きな仕事をする際、きっと今回の失敗が役に立つんだろうと感じています。
ということで。
とにかく初体験だらけだった前半戦でした。
飛躍のために必要だと考えて実行したことの全てが思うようにいきませんでしたが、ここに至ってひとまずの形が見えました^^
この期間に撮影した風景作品はたった3枚。
桜遠征もグループレッスンもできず、YouTubeもインスタも更新できず。
それでも振り返って感じたことは、これは一時の痛みであり、経験した全てが未来に繋がるということであり、この経験を共有してくれた仲間との絆が深まったということ。
そして、あれだけインスタを放置をしたのに、それでも忘れることなく僕をしっかり見ていただけるみなさんがいてくれることへの感謝です。
さあ、ここから後半戦です。
2. 後半戦の話
今年の後半戦にやることは下記の通りです。
① カレンダー制作
② ホテルや医療関係施設へ向けた額装作品の展開
③ 高田写真事務所としての新しい動き
④ 海外または国内離島遠征
①は乞うご期待、②と③はまだ秘密、お伝えしたいのは④についてです。
でもその前に。
この半年の僕の動きを見て、みなさんは思うことがあったはずです。
僕がみなさんの立場ならきっとこう思います。
「この人、いつ写真を撮るんだろう」
と。笑
インスタが情報発信の拠点である以上、投稿には作品が必要です。
ですが大前提として、僕はカメラマンではなく写真家、そして商業写真家ではなく芸術写真家です。
カメラマンや商業写真家の仕事の成り立ちが
撮影 = 収益
だとしたら、僕の場合は
追い込んだ末の撮影 → あんなことやこんなこと → 時間をかけてこれがこう = 収益
となります。
つまり芸術写真家という仕事のほとんどは「写真を撮ること」ではなく、それ以外の要素が大切になってくるということです。
そして今年の僕は「あんなことやこんなこと」「時間をかけてこれがこう」の部分を必死になって整えていたということになります。
もちろんこれで完成!ではなく、この先もずっと続けていく作業にはなります。
ですが半年を使って制作したHPは、これまで僕がやりたかったけどできなかったことを実現するために必要なものであり、90点とはいえ、世の中に出ていくためには十分な装備を整えており、状況に応じて変化していける素晴らしいものです。
そして話は本題の海外または国内離島遠征へ。
文句を言いながらも基盤は整い、「あなたは写真だけ撮っていてください」と言ってくれるチームの原型もふんわり形が見えてきて、僕の中でひとまずの区切りがついたので、久しぶりの長期遠征を計画しています。
そもそもなんで写真家になったの?と聞かれると
「この目でいろんな世界を見て回りたいから」
であり
何をしている時が一番好き?と聞かれれば
「真剣に風景写真を撮っている瞬間です」
が答えです。
色々我慢しながら力を蓄えて、ようやくやって来たこの機会をどう楽しもうかと、この文章を描きながらワクワクしています。
Q. 撮影地はどこになりそうですか?
A. 欲を言えばスペインになるわけですが、僕のワイルドな撮影スタイル(自分で言う?)的に、感染面で何かあった時に対応できるか少し心配ですね。
Q. 他に候補はありますか?
A. そうですね。東南アジアのあの辺りが良さそうですね。
Q. 国内も検討しているとの情報が出ていますが?
A. おそらく南国のあの島になると思います。
Q. YouTubeが断続的すぎませんか?
A. 記憶にございません。
なんて。
是非、次回作をお楽しみに。
3. 旅の感想
今回は旅というほどの旅ではありませんでしたが、自分の心を整えるという意味では十分すぎる時間でした。
金沢を訪れたのは、銀行を辞めた後に行った日本一周以来です。
あの頃と大きく変わったのは新幹線が開通したことくらいですが、街の雰囲気も空気の香りも、当時の記憶と相違ありませんでした。
変わったのは僕の方。
あの頃は技術も仕事もお金も人脈もなく、ただ夢だけが僕を支えていました。
近江町市場の海鮮丼も、のどぐろやその他の美味しい料理も全て我慢して、自分の見聞を広めることだけに集中していました。
ですが今回の訪問でリベンジを果たし、自分の歩んできた道に間違いがなかったと、海に沈みゆく夕日を見ながらそう感じました。
その反動でおそらく2kgくらい太りました。。
そしてここからは嬉しい戦利品の話^ ^
萩でお会いした大切な方に引き続き、今回の旅でも素敵な方に出会えました。
「今回は人との出会いはなさそうな雰囲気だな」と感じながら過ごしていましたが、例によって人を辿っていった先にその方がいらっしゃいました。
自分の店を持ち、自分の仕事が楽しいと笑顔で僕に伝えてくれる方。
伝えなくてもビシビシ伝わってますよとお伝えしておきましたが。。
目上の方が年下の僕に向けて屈託のない笑顔で「仕事が楽しい」と伝えてくる姿は衝撃でした。
同じ男として、その姿が格好良いと感じました。
どこか萩で出会ったあの方と似た雰囲気を持つ方だなと思っていたら、なるほどそういうことかと理解しました。
そしてさらに、その方にも目標とする人間がいて、
その方は
International ○○○○○○○○○ of the Year を受賞されたとのだとか。
この言葉を受けて、僕も正体を晒しました。
僕はIPAで優勝したわけではありませんが、まずは日本、その後に世界を目指す人間として感じたこと。
それは
こんな素敵な方に目標としてもらえるなんてどんなに誇らしいことなんだろう
と。
そしてなんと。
もう一度会いたいと訪ねた二日目。
彼が僕と同い年だと判明しました。笑
そして
負けてられない。
と感じました。
僕は分野が違っても一流を目指すためにやるべきことはほとんど同じだと思っています。
対話の中で同意した数の多さがその事実を物語っており、
そんな人間とまた出会えたことへの感謝の気持ちでいっぱいです。
自分が選んだ仕事に誇りを持ち、日々を積み重ねて常に自分を磨き、そんな自分を応援してくれる方々のために最善を尽くす。
その世界で上を目指すためにやるべきことは、これ以上でもこれ以下でもありません。
まだまだ道半ば。
とはいえもうすぐ34歳。
この命は成すべきことを成すためにあり、その他に使い道はありません。
他のことには目も触れず、全ての雑音をシャットアウトして、「自分が描いた未来へ辿り着けるように頑張ろう」と改めて感じた旅でした。
年相応に戦い方を変えながら、
良いことも悪いことも楽しみながら、
いつ人生が終わっても悔いのなうように。
本年の後半戦を過ごしていきたいと思います。
最後に。
今回もここまで読んでくださり、誠にありがとうございます。
写真という相対評価の世界で生きる僕がこの先も写真家として生きてくためには、僕という人間を、僕の写真家としての活動を、そして僕が心を込めて撮った作品を応援していただけるみなさんが必要です。
ですが、ただ応援してくださいというつもりはありません。
頂戴したお気持ちは、誰も見たことのない世界をお見せすることでお返しします。
ここまで、過去に自分が思い描いたことはほとんど実現してきました。
ですがこれから先は、僕も予想できない速度で進んでいくことが想定されます。
いま何してるの?と感じることがあったとしても、きっと未来に必要なんだろうなと受け取っていただけると嬉しいです。
どんなことがあっても僕の人間性は変わりませんし、写真への想いも、みなさんへの想いも変わることはありません。
写真の世界で一番になるその日が来るまで。
これからも写真家 高田晋浩をよろしくお願いいたします。
2022.05.27
いつもありがとうございます。いただいたサポートは全額、写真家としての活動に充て、作品制作や個展開催という形でお返し致します。ご賛同いただける方はサポートをお願いします。