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Photo by
makiaki
最後のお弁当
息子の幼稚園は月一献金日があり、その日はおにぎりだけをお弁当とすることになっている。
おかずの分を献金に回すということらしい。
私は少しのお金でも世界のどこかの誰かのために遣われるなら、それはとても活きたお金になるので喜んで献金する。
明日はその献金日なので、今日がお弁当箱でお弁当を持っていく最後の日となった。
私は特段お料理が上手なわけではない。
ありがたいことに幼稚園はキャラ弁が禁止なので作ったこともないが、そもそも作れる実力は皆無…
卵焼きはよく焦がすし、朝から手の凝ったものを作る余裕すらない。
それでも息子はいつも
「ママのお弁当は世界一美味しいよ!いつも卵焼きが美味しいのーーー」
ととっても綺麗に食べてきたお弁当箱を毎回ドヤ顔で見せてくる。
そのドヤ顔を見られるのも今日で最後だろう。
幼稚園、息子にとっては色々あって不登園になり、大人という本来は助けてくれる存在の人たちに絶望を感じる場所だったかもしれないが、たくさんのお友達に囲まれ、お迎えに行くと私は知らないこどもたちから
「息子くんのママーー!!」
と手を振られ、声を掛けられる。
それは息子が周りのお友達と仲良くできている証なんだろう。
様々な想いや気持ちが複雑に織り混ざった状態ではあるが、『最後』というのはやはりさみしいものがある。
今日も美味しく楽しく食べてもらいたい。
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