作業療法士が教習指導員として働き始めてみた!Part22:自動車運転を卒業したそのあとは?
こんにちは。
教習指導員の資格を取得した、作業療法士(OT)です。
教習指導員としてOTが自動車学校で働くのは日本初!!です。
前回は、自動車学校に通った教習生が得る結果について書かせてもらいました。
今回は、自動車運転を卒業したその後?について書いていきたいと思います。
~勤務する自動車学校の地域について~
勤務する自動車学校がある地域は、
一言でいうと…とても田舎です。
人口は50,000人を切りました。
さらに、高齢者人口は約20,000人となり…
高齢化率はなんと…40%台へ
という時代になってきました。
さらに、核家族化の進行により
老々介護、認々介護が往々にして認められています。
言い方次第ですが、日本の未来を先取りしている
と認識することができるかもしれません。
~道路の特徴~
田舎の特徴ともいえるかもしれませんが、
家と家の間は距離があり(自然は多い)、コンビニやスーパーなどの商業施設も限られています。
道路は、市内の9割以上が片側一車線の道路で
交通量も多いとは言えません。
もちろん、高齢者の運転も多いです。
また、公共交通機関も乏しく
バスや電車も1時間に1本あればいいほう…という状況です。
~自動車運転卒業が生活に与える影響~
上述した通り、
高齢者の人数が多いということは、医療機関等に通う必要もあります。
しかし、核家族化の影響や家族が都市部に移り住んだりという影響で
自分で運転する必要があったりします。
医療機関のみではなく、
生活のための買い物などなど…とにかく何かするときには車で移動する必要が多い地域となっています。
このことから、
自動車運転を卒業するという事は、どういうことか?
重要な移動手段が絶たれるので、これまでの生活が維持できなくなる。
という事になります。
身体は加齢に伴う生理的変化により、歩行や自転車での移動が困難になる
しかし、自動車運転も困難になる…
という状況に陥ります。
~何をすべきか~
病院に勤務していた時代から、
自動車運転を含めた移動支援を行ってきました。
その中で、
・自動車運転を卒業した時のために、事前に生活を維持できる移動手段を家族で検討しておく
・家族との生活をコーディネートする
など実施してきました。
働く場所が変わり、今年から自動車学校に勤めています。
本来、自動車学校は免許を取得し自動車運転ライフに入る場所です。
しかし、今後は自動車運転を卒業した方への支援も考える場所となるべきかと考えています。
高齢者講習など、自動車運転の卒業に向けて準備する機関としても有効なのでは?と…
本日は、ここまでになります。
次回も、感じた事などを書いていきたいと思います。
また不定期になると思いますが…
時間があるときに、覗きに来てもらえると嬉しいです。
それでは、良い一日を。
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