作業療法士が教習指導員として働き始めてみた!Part12:改造車を用いた評価について
こんにちは。
教習指導員の資格を取得した、作業療法士(OT)です。
教習指導員としてOTが自動車学校で働くのは日本初!!です。
しばらく投稿が滞ってしまいました…。
私事ですが、運動中にmaisonneuve骨折(メゾヌーブ)し…手術を受けておりました。
今回の投稿は、自分自身のリハビリも兼ねて…少しですが投稿させてもらいます。
以前、なぜ医療機関と連携した評価が必要であるかを記載しました。
病気に罹患された方が、自動車運転に病気の影響が出現するか?
という観点から、評価が必要となります。
今回は、身体機能に障がいが残り
自動車運転を検討する際に、環境面の調整として“自動車の改造”が必要になる場合があります。
~自動車の改造はどこで判定?!~
各都道府県にある、
公安委員会(免許センター)内の臨時適性検査室にて評価が行われます。
必要な改造や免許の限定が追記されることになります。
しかし、臨時適性検査室のスタッフも医学的知識がある…
とは言い切れませんので、
医療機関のスタッフが同席することも可能ですし、
個人的にはその方が望ましいと思っています。
~自動車の改造後は?~
公安委員会で決まった改造や限定内容を自動車学校に持ち帰り、
必要な改造を教習車に行います。
改造車ができた後、
まずは対象者の“操作性向上”を目指します。
具体的な例として、
「左足でのペダル操作を目的とした改造を施した場合、左足でのペダル操作性向上を目的とした教習」
を行います。
その後、脳血管疾患の方であれば高次脳機能面などの影響が出現するかの評価を行う流れになります。
~実際の改造は?~
自動車の改造は、助成金の申請のタイミングなどが決まっています。
そもそも、
上記の流れで改造車であれば病気の影響が車の運転に出現しない。
という評価結果を得ることができ、その内容を公安委員会に提出した後に、実際に車の改造に取り掛かる。
という流れとしています。
と…
私たちの取り組みの流れを大まかに説明させてもらいました。
しかし、
各都道府県の公安委員会や医療機関、
自動車学校の方針等にもよると思うので、
一概にこれが正解!というものは言い難いです。
改造車の支援や、ご自身が改造車を検討されている方の一助になればと思っています。
さて、本日の投稿はここまでになります。
また不定期になると思いますが…
時間があるときに、覗きに来てもらえると嬉しいです。
それでは、良い一日を。