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シンガポールから父の葬儀に向かった話

11月2日朝、シンガポールにいる時、
父が亡くなったと連絡がありました。

卍易風水師、
時々はちみつ代理店、
双子男子の母、澄恵です。

今日の記事は
自分の気持ちを落ち着かせるために
書いております。
読む気分じゃない方もおられると思うので
ぜひ他の皆様のnoteを読んでくださいね。


母からの電話

10月25日朝、母から電話があった。
父が救急車で運ばれて入院したこと、
「意識のあるうちに会いたい人に会ってください」
と医師に言われた、会いにこれるか、とのこと。

お父さんは少し落ち着いているので
面会は明日26日でも大丈夫と思う、と追加でLINEが届く。

すぐに飛行機を予約。
翌10月26日は珍しく何の予定もなく
夫と双子と私は、約2年ぶりに帰省した。

父との面会

10月26日午後。
思ったよりも父は元気で
来週はシンガポールに行くこと、
来月は子どもの学芸会があること、
年始におせちを予約するから
みんなで食べよう、と話してきて
父も歩けるようになったら
すぐに元気になるから
そうしようと笑って言っていたのだった。

シンガポールへ

10月31日、
私は予定通り家族とシンガポールに飛んだ。

眠れなくて書いたnote

11月1日の夜、
双子を寝かしつけて一緒に眠り、
そのあと目が覚めてしまい、
眠れなくて書いた文章を
以下にそのまま載せる。

シンガポールに来てます。

父親の肝臓癌が進行し
胃に浸潤し
肝臓に穴が空いている。
意識があるうちに会いたい人に会うように

医師の勧めで
父に急ぎ会ってきました。

年に一度しか帰省しないのに
こういう時には帰るんだなぁ
と自虐しそうになりつつ

夫がすぐに飛行機を手配してくれて帰省。
実家で一泊して
また飛行機で東京に戻りました。

父とは30分の面会時間
手を握り、
笑顔でお話ししてきました。

そして数日後には
シンガポールへ。

万一の時には葬儀をやっていいかと
母に聞かれて
やっていいと答えました。

そのために帰国を早めるのは多分難しいし
待ってもらうわけにもいかない。

父が危ないのに
海外旅行に行くなんて
冷たい人間だと思われるなぁ
と他人の目線を気にする
自分に気づきます。

でも、東京に住むと決めた時から
すぐには帰れないし
頻繁に帰れないことを
覚悟していたんだなぁと
改めて思いました。

蜂蜜療法を実践する私としては
癌の三大治療は
お勧めしたくない。

でも、一般的には西洋医学が信じられており、
本人がいいと思っている治療法を
娘が反対していると知ったら
父には余計なストレスになるでしょう。

何も言わずに
時々はちみつや
ビール酵母を送ったりしつつ
見守っています。

それぞれの魂が
今世に決めてきたことがある、
と信じてます。

父がもし癌で亡くなるなら
治療法もタイミングも
全て父の描いたものだから
私はそれを尊重できるようにありたいと
思います。

どんな時でも
大丈夫で最善だと思えるように
肚の底を鍛えてきた自分を信じたい。

面会で
いついつにシンガポールに行って
いついつは子どもの学芸会で
年末は北海道行ってから帰省するから
おせちを食べようね、
と伝えました。

なので、きちんと覚えていてくれて
また会って話せるんじゃないかなと期待してます。

勝手だけど
まだ生きてて!!

でも苦しむのは嫌だから
やっぱりお父さんのタイミングで!!

みたいな気持ちの行ったり来たり。
人間ぽいなぁ。

これを書きおわって、二つのことを思った。

一つ目。
シンガポールにいて万一葬儀となったら、
日本に帰るのは難しいって、本当?

二つ目。
そもそもこの文を書くこと自体が、
「まだ生きてて!」と強く思ったこと自体が、
フラグのようだな、と。

弟からLINEで訃報の連絡

なかなか寝付けず眠りが浅いまま。
11月2日朝になって
父の訃報を受け取りました。

むむむむむ。
なかなか眠れないことも
フラグのような文章を書いたことも
ここに帰結した。

予感していたのだろうか。
「今の気持ちを忘れないように書いておこう」
と思って書いておいたのだ。

面会から1週間
父は旅立ってしまった。

あともう一回は話したかった。

帰国を決める

お通夜は11月3日、葬儀は11月4日祝日。

予定通り、葬儀は参列しない・・・

いや、本当に?
チケット取り直すのが高いから?
お金だけの問題なら、いけばいいんじゃない?
もう死んでしまったことは変わらないけれど
もう話すことはできないけれど
父という身体に会えるのは最後だよ?
じゃあどうしたい?

弟に葬儀の時間を確認し、
夫が「帰る?」と私に聞いてくれて
飛行機を乗り継げば、
葬儀に間に合うことがわかった。

8歳の双子に葬儀に参列するか聞くと
「ママと植物園行けなくなるの?」
と悲しそうに言う子ども。

双子は愛犬の死を2回経験しているので
死は理解してるけど
まだ実感が湧かないのだろう。

その時は「植物園て」って思った私。
でも急すぎて追いつかなかっただけだ。

11月2日の夜に、子どもは泣きながら
「おじいちゃんとの思い出がなくなるってこと?」
と私に問うた。
「思い出はなくならないよ。
港のかもめにえびせんをあげに行ったことも
松ぼっくりを拾ったことも
おじいちゃんと凧揚げをしたことも
変わらないでしょ。
行ったことは、なくならないよ」
私がそう言うと、子どもは泣きながら寝たのだった。

明日11月3日家族で植物園に行っても、
夜にシンガポールを出れば
羽田を乗り継いで、葬儀までに、岡山に帰れる。

今年、大学時代からの友人は自分一人だけで
お父上の葬儀に参列した、と聞いていた。

ご家族は海外に行っていたりして、
参加できなかったそうだ。

私だけ帰国を早めて、葬儀に参列すればいいんだ。
友人から話を聞いていたおかげで、すぐに決めれた。

家族全員の帰国便を取り直すのは大変だし
先週急遽岡山に帰省したばかりで、
今週シンガポールに来て、
さらに岡山往復が加われば、
双子が疲れて熱を出すこと必至。
夫は翌週も海外出張を控えていたので
私だけ葬儀に出よう、出たい、と決めた。
飛行機を急遽取るのは相当お金がかかります。
でもそこを一秒も迷わずに決められることが
本当にありがたいです。

飛行機で眠るのも技術・・・

11月3日22時、シンガポールー羽田便は
プレミアムエコノミーが空いていたので
それを取らせてもらい(旦那さんに感謝)
深夜に移動。
広めの席とはいえ、落ち着かなくて、全然眠れない。

プレエコがうれしくて撮影

夫は毎週のように海外出張に行くので
飛行機の椅子に座り、滑走路を走っている頃には
すでに寝ている。飛び立つ前に、寝ている。

でも、私、せっかく広めの席なのに
ほぼ眠れず。
もちろん機内食を断る「ノーサンキュー」
をあらかじめ指定。

CAさんに深夜に起こされないようにしておいた。
でも、周りに知らない人がいるせいか、眠れず。
「飛行機で眠れる」というのも「技術」なんだな、
と感じました。

11月4日午前5時台に羽田空港に帰国。
午前7時半に羽田から岡山へ飛ぶ飛行機に乗りつぎ。
飛行機を待つ間、
普段決して見れない日の出を見ることができました。

日の出を撮影してる人、たくさんいたよ

海外でも双子を安心して夫に任せられる

今年6月、私だけで沖縄のイベントに参加する機会がありました。
2泊3日、夫に双子を任せていた経験があって、
本当に良かったなと思いました。

夫は海外にも移動にも慣れているので
夫だけで双子を連れて帰国するのは余裕。
双子も、一晩くらいなら、
慣れない海外のホテルだとしても、
母である私がいなくても、眠れるに違いない。

何事も意味があるんだなぁとしみじみ。

長くなってきたので、今日はここまで。
続きはこちらの記事にしました。

非常に私的な話を読んでくださり、
ありがとうございます。
「スキ♡」しにくい内容かと思いますが
読んでくださった印に♡押してくださったら
ありがたいです。

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澄恵 / 卍易風水師、時々はちみつ代理店
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